酒屋さんへの融資で収益性を改善


2013年12月21日

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J商店の現状
J商店は酒屋さんです。
店主に伺うと昔は売上も好調だったようです。
近くにJ商店の競合となる商店もなく、近隣へのお酒類の販売などはほとんど独占状態で、日々売上が自然に入ってくる状態でした。
しかしそんなJ商店にも転機が訪れました。
その転機とはコンビニエンスストアが近くに進出したことです。
このコンビニエンスストアの進出によりJ商店への客足は見事なまでに激減しました。
J商店は酒屋さんですが、お酒類だけを販売しているわけではなく、日用品も併せて販売しています。
ただコンビニエンスストアの品揃えにはとてもかないません。
J商店もクリーニングの取り次ぎなどで売上減少のカバーに必死に取り組んでいました。
当行はJ商店の主力銀行として長年の取引があります。
融資もほぼ年商並みに達しています。
私は担当者としてJ商店の行く末に危惧を抱いていました。

返済のための融資申し込み
そんなJ商店から先日300万円の融資の相談がありました。
主力銀行とはいえ、すでに年商並みの融資残高があることや、今後J商店が成長していく見込みは薄いと日頃から思っていた私としては、今回の融資相談に正直乗り気を感じませんでした。
可能であれば融資を断りたいと思っていたくらいです。
私はJ商店の店主に電話をかけて融資相談の詳しい話を聞きたいので、銀行に来ていただくようお願いをしました。
しかし店主からは「ごめん。店番は私しかいないから行けない」との返事。

私は数日後にJ商店に行きました。
J商店の近くには小学校があります。
ちょうど学校が終わったころであったため、道路には家に帰る小学生をちらほら目にしました。
J商店の近くに行くと店の前に店主がいて、家に帰る小学生1人1人に声をかけている姿を私は目にしました。
私はその光景に何となくホッとしたものを感じながらJ商店の店主と話をしました。
店主からは「この店をやめて、マンションやアパートでも建てて、その家賃収入を当てにしたほうが楽だと思います。それはわかっているのですが、こうやって子供たちがうちの店に来てくれるのですよ。またこの付近にはお年寄りの方が多くて、遠くまで買い物に行けない人が多い。そんなお年寄りにとってはこのようなうちの店でも頼りにしてくれています。
子供たちやお年寄りのことを考えると、なかなか店を閉じることが出来ないのです」といった話を伺いました。

店主の人柄から融資に前向き
私は日頃からそれほど店主と会っていませんでしたが、このような話を聞いていると店主の人柄の良さに打たれるものがありました。
店主と話している間にも、小学生が時折お店に入ってきたり、お年寄りから配達の電話が入ったり、また衣服を持ってきてクリーニングを頼んでいく人の姿を私は目にしました。
店主の話やお店に来るお客の姿を目にして、それまで融資には否定的であった私の考えは俄然、前向きなものになりました。
前向きというか「何とかしてあげれば」という思いです。
店主から今回の融資の資金使途をヒアリングしましたが、要約すると返済負担が重いために、返済した分を復元してほしいというものです。
私の考えは俄然、前向きになったわけですが、J商店への融資残高はすでに年商並みに達しています。
加えて売り上げは厳しい状態が続いています。
今回の融資希望額は300万円ですが、300万円でも決して簡単に稟議が通る状況ではありません。

収益性改善の話を逃さない
店主とお店の今後について話をしている時に店主から「現金仕入れにすることが出来れば、仕入の割引が受けられるから、儲けが膨らんで、今より楽になるんだが・・・。でもそんなお金の余裕はないからね」といった話を聞きました。
私のその話に飛びつきました。
J商店が今後、飛躍的に売上が伸びる状況は正直難しいと考えられます。
このことを前提にして現在のままで事業を続けていく上で、仕入価格の低下はJ商店の収益性の改善に寄与するとともに、将来の資金繰りにもプラスになります。
さらにJ商店の複数の融資をこれを機に集約することで、返済額を今よりも少なくすることが出来ます。
これが実現すれば、返済のための借り換えをなくす、あるいは借換額を少なくすることができ、J商店の借入額は今よりもスピードを増して減らしていくことが期待出来ます。

私が稟議に書いた採り上げポイント
J商店に対する当行の融資残高は年商にほぼ匹敵していましたら、J商店の今後の将来性を考えれば、融資の回収に懸念を持たざるを得ない状況でした。
私はこのことを踏まえて次の2点を融資稟議のポイントとしました。
1.今回の融資は仕入支払方法の短縮により仕入価格の割引をもたらし収益性の改善に寄与すること
2.収益性の高まりにより資金繰りの改善が期待され、当行融資の回収が進むこと

もっとも今回の融資を行えば、一時的にせよ当行の融資額は今よりも増加します。
資金繰りの改善により今後の当行融資の回収が進むことが期待出来るとしても、そのことの確実な保証はありません。

保全は父親の資産
したがってやはり万が一の場合の保全の拠り所が必要です。
これに関しては幸いにもJ商店の店主の父親が近くでアパート経営をしていました。
不動産も所有しており、将来はJ商店の店主が相続する予定であることを聴取することが出来ました。
今回の融資を機にこの不動産を担保取得することは出来ませんでしたが、J商店に万が一の時があっても父親からの資金援助が期待出来ることや、不動産担保取得の一定の目途があることを保全として稟議を組み立てることが出来ました。
この結果、J商店に対する融資稟議を通すことができ、当面の資金繰りを支援するとともに、仕入価格の低下という収益性のプラスにも貢献することが出来ました。






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