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銀行融資の基本 銀行の本音

手形貸付と当座貸越の違い

手形貸付と当座貸越の違いについてそれぞれの形態の違いとともに銀行の考え方の違いについて説明をします。

手形貸付と当座貸越についての質問

中小企業で経理を担当しているものです。
資金繰りは決して安定しておらず、時々大丈夫かどうか不安になることがあります。
社長と相談して銀行に当座貸越の相談をしてきました。
資金繰りが不安で必要な時だけ当座貸越を利用すれば資金繰りの保険にもなり安心できると考えたからです。
ところがその銀行からは当座貸越ではなく手形貸付を勧められました。
手形貸付となると必要でもないのに資金を借入することになり、利息の支払いだけでも勿体ないように感じています。
銀行が手形貸付ではなく当座貸越を進める理由についてその違いとともに教えてください。

手形貸付と当座貸越の共通点

手形貸付と当座貸越の違いについて説明をする前に手形貸付と当座貸越の共通点について説明をしていきます。
手形貸付と当座貸越の共通点はどちらも融資だということです。
融資条件など細かい違いがありますが、どちらも融資だということが手形貸付と当座貸越の共通点です。
手形貸付と当座貸越の共通点はどちらも融資であること

手形貸付と当座貸越の違い

どちらも融資ですが、では手形貸付と当座貸越の違いは何でしょうか。
それは融資の利用方法に大きな違いがあります。

手形貸付の融資の利用方法

手形貸付は融資日に融資が実行され、その後の返済は一括返済や分割返済など決められた条件に従って返済をしていきます。
例えば融資期間6ヶ月で返済方法は分割返済で1,000万円の融資を利用したとします。
この6ヶ月の間には売上の入金などで手形貸付の全部または一部を返済することができるような場面があるかもしれません。
そのような資金があったとしても原則として手形貸付はその当初の返済方法に従い、ここでは分割返済ですが、返済をしていくこととなります。
平たく言えばたとえ全額もしくは一部を返済できる状態であっても、それは出来ずにあくまでも当初の返済条件通りに返済を行う必要があるということです。

手形貸付はあらかじめ融資金額や返済方法が決められている

当座貸越の融資の利用方法

当座貸越はあらかじめ融資利用可能額が決められており、その範囲内に任意の日に融資を利用し、任意の日に融資を返済できます。
1,000万円の融資利用額が設定されればその範囲内の金額でいつでも借入をしいつでも返済ができるというのが当座貸越です。

当座貸越は任意の日に任意の金額で利用ができ、また任意の日に任意の金額で返済ができる

利用者から見た手形貸付と当座貸越の違い

利用者からすれば断然、当座貸越の方が利便性が高いでしょう。
手形貸付は必要な時に融資を受けるのですが、その後の返済は決められた返済条件に従って行っていくものです。
一時的に返済することができる状態でも返済はできません。
これに比べて当座貸越は必要な時に借入をし、そしてその後資金が手元に入ってくれば全部もしくは一部を任意の日にいつでも返済をすることができます。
利息は融資利用額に対して発生しますから、当座貸越の方が利息の支払いの節約になるでしょう。
また手形貸付の場合にはいったん返済すれば、その手形貸付という融資は終了します。
その後に資金が必要となれば再び銀行に融資の相談を行う必要があります。
これに対して当座貸越ではその契約期間の範囲内であれば、一旦返済をしても再び自由に当座貸越にて融資を利用することができます。
そのため利用者から見れば当座貸越の方が手形貸付に比べて圧倒的に利便性が高いというのが大きな違いです。

利用者からみれば当座貸越の方が手形貸付に比べてはるかに利便性が高い

銀行から見た手形貸付と当座貸越の違い

一方で銀行から見た手形貸付と当座貸越の違いですが、当座貸越はその利用限度額の範囲ではいつでも融資をする必要が原則としてあります。
いつ当座貸越が利用されるかも不明ですし、いつ当座貸越が返済されるかも不明です。
これに対して手形貸付は融資金額や返済条件があらかじめ決められていますから当座貸越に比べてはるかに融資の管理がしやすいという違いがあります。
そのため当座貸越は優良な取引先に限定し、その他の取引先には一般的には手形貸付で融資に応じるというのが大半です。

銀行から見ると当座貸越は管理が難しく手形貸付の方がはるかに管理がしやすい

手形貸付と当座貸越の違いのまとめ

以上、手形貸付と当座貸越の違いをまとめますと次のようになります。

まとめ

・利用者からみれば当座貸越の方が使い勝手がよい
・銀行からみれば当座貸越は管理が難しい
・そのため当座貸越は優良な取引先に限定し、一般的には手形貸付で対応する

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