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売上が増加するときは、それだけ多くの仕入れが必要になります。
つまり仕入れのためのお金が必要になります。
売上増加に伴う運転資金は銀行がもっとも融資に応じやすい資金需要です。
通常、売上が増加するということは会社の業績が伸びるということですから、貸し手の銀行としては安心して融資に応じることが出来るからです。
所要運転資金の求め方
一般に運転資金の必要額は次の算式によって求めることができます。
所要運転資金
=【(売掛債権回転期間+在庫回転期間)-買掛債務回転期間】×平均月商
【(売掛債権回転期間+在庫回転期間)-買掛債務回転期間】は立替期間とも呼ばれています。
※売掛債権回転期間とは
売上が発生してから代金を現金として回収するまでの期間のことです。
売掛債権回転期間はつぎの算式によって求めることができます。
(受取手形+割引手形+裏書譲渡手形+売掛金)÷平均月商
※在庫回転期間とは
商品を製造するための原材料や製造された製品、あるいは商品の仕入れをしてから販売されるまでの期間のことです。
在庫回転期間はつぎの算式によって求められます。
(原材料+仕掛品+商品)÷平均月商
※買掛債務回転期間とは
原材料や商品を仕入れして、その代金を支払うまでの期間です。
簡単に言うとツケで買って、それを現金で支払うまでの期間です。
買掛債務回転期間はつぎの算式によって求められます。
(買掛金+支払手形)÷平均月商
売上増加で運転資金が必要となる根拠
さきほど所要運転資金は、
【(売掛債権回転期間+在庫回転期間)-買掛債務回転期間】×平均月商によって求められると説明しました。
ところで通常【(売掛債権回転期間+在庫回転期間)-買掛債務回転期間】つまり立替期間は通常一定です。
ということは売上が増加すれば通常所要運転資金は増加します。
例として年商120百万円の会社で考えて見ます。
この会社の売掛債権回転期間は3ヶ月、在庫回転期間は1ヶ月、買掛債務回転期間は2ヶ月とします。
すると立替期間は3ヶ月+1ヶ月-2ヶ月=2ヶ月ということになります。
したがって所要運転資金は2ヶ月×平均月商10百万円=20百万円ということになります。
この状態で売上が増加し、月商が15百万円になったとします。
すると所要運転資金は2ヶ月×15百万円=30百万円となります。
つまり所要運転資金として10百万円が増加していることになります。
銀行員はこの所要運転資金を融資審査の場合、必ず算出しています。
したがって10百万円の運転資金借入を申し込みした場合、売上増加に伴う理論上の運転資金必要額と合致していますから、審査が通りやすくなります。
逆に売上増加に伴う運転資金として30百万円を申し込んだ場合、理論上の必要増価額を超過していますから、適性な必要額以上の融資となり、審査はやや慎重に行われます。
売上増加に伴う運転資金借入を申し込む場合、上記算式に基づく金額で申し込むと、銀行審査は通りやすくなると思います。
もっとも銀行の融資審査は総合的に判断していますから、必ずしも審査が通りやすくなるとは言えない点もあることは承知しておいてください。
ただ冒頭でも説明したとおり、売上増加に伴う運転資金は銀行がもっとも融資しやすい性格のものであることは事実です。
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