借入に依存した売上拡大

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会社内の社内LAN設備などの通信工事を行なっている融資先があります。
この融資先は数年前より売上が順調に進展しており、5年前に比べると売上の規模はおよそ8倍になっています。
売上の伸展に伴い利益も順調に増加しています。
これだけ見ると業績好調な取引先として銀行は積極的に融資を行いたいところです。
しかしこの融資先には一点、問題点があります。
それは売上の伸展とともに銀行借入が急増していることです。
銀行借入の水準はやはり5年前に比べるとおよそ10倍程度になっています。
業績が順調に伸びている先として取引銀行が積極的に融資営業を行った結果とも言えますが、売上増加に伴い運転資金需要が増大したために資金繰りを安定させるために銀行借入が増加したと考えるのが自然です。

売上が増加すると飲食業や小売業のように現金商売の事業形態を除いては運転資金が必要になってきます。
つまり売上を増加させるには資金が必要になるのです。
この必要な資金を自己資金にて賄えない場合に銀行融資による資金調達が必要になってくるのです。
今回の会社の場合にはその必要資金のすべてを銀行融資に依存してきたのです。
売上増加自体は悪いことではないのですがその必要資金を銀行融資に依存してきたために借入金水準が急激に増加しているのです。

このことは将来の資金繰りの行き詰まりが危惧されます。
銀行融資に依存して売上を伸ばしてきたわけですから、今後銀行融資にブレーキがかかった場合、当社は売上を伸ばすことが難しくなります。
また売上が低下してきた場合、急激に膨らんだ銀行融資の返済が大きな資金繰りの負担になります。
取引銀行は業績が伸展しているからこそ積極的に融資に応じてきました。
売上が低下するような状況になれば銀行の融資姿勢は慎重に転ずることが予想されます。
今までのように順調な資金調達が出来なくなるということです。

このように銀行融資というある意味「他人のお金」に頼って業務展開は危険を伴います。
やみくもに売上を伸ばすのではなく、手元の資金繰りと相談しながらの業務展開が長い目で見た場合にはプラスだと考えます。

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