銀行からの質問には正直に答えるべきか

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融資を銀行に申し込むといろいろな質問が受けることになります。
事業内容のことや今までの経歴、今後の事業の計画、そして決算内容です。
事業内容の説明はそのまま答えてもよいと考えられると思いますが、悩むのは決算内容ではないでしょうか。
決算内容が良好であれば堂々と答えたくなるでしょう。
問題は赤字決算や売上が低下している場合、その理由を銀行から尋ねられた時、正直に答えた方が良いのか、それとも差し障りのない範囲の回答にとどめ、悪いことはなるべく話さない方が良いのか悩むところではないでしょうか。
また在庫で不良化しているものはないか、売掛金のところで回収が困難なものはないかどうかの質問もそのまま答えた方が良いのかどうか悩むところだと思います。

銀行からの質問は包み隠さず答えるべきです

正解は包み隠さず銀行からの質問に答えることです。
もちろん悪いことも正直に答えることです。
銀行というところは決算が赤字という事実よりも不明点が解明出来ないことを嫌います。
実際の数字と融資先からの説明を聞いても辻褄が合わないことを嫌います。
例えば売掛金が平均月商の6ヶ月分が決算書に掲載されているとします。
銀行はこの売掛金の中には実は回収が不能な不良債権が含まれているのではないかと疑います。
そのために銀行からは例えば「回収が困難あるいは遅れているものはありませんか?」とか「売上金の回収期間はどれくらいですか?」といった質問が投げかけられるはずです。
これに対して「回収が困難なものや遅れているものはありません」とか「売上の回収期間は概ね月末締めと翌月末回収」と答えたとします。
売上の回収期間が月末締めの翌月末回収だとすると、長くて2ヶ月、短くて1ヶ月で売上金は回収出来ることになります。
しかし決算書から読み取れる売上金の回収期間は6ヶ月を示しています。
まったく辻褄が合わないのです。
こうなると銀行は「このお客さんは嘘をついている」「このお客さんは何か隠している」と考えて、融資はやめた方が良いのではないかとの判断に傾いてしまうのです。

正直に答えることにより融資可能性が広がる

売掛金の中に実は回収が不能となっているものがあれば「回収が困難なものや遅れているものはありません」と答えてはいけません。
「実は1年ほど前に納品した先が倒産してしまい、代金が回収出来ていないのです」と答えた方が銀行からの信頼が高まります。
信頼を得ることができれば銀行は回収不能な債権を控除しても、今回の融資により資金繰りが安定するとか事業継続に支障がないと考えられるのであれば、融資を前向きに検討するものです。
悪いことに蓋をしても銀行からの信頼を得たり銀行の評価が高まったりすることはありません。
むしろ評価が低下してしまい、受けられる融資も受けられなくなります。



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