銀行融資申込み事例1-売上増 税金対策 赤字決算
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既に私の銀行とは融資取引がある中小企業で、日ごろから元気のある社長さんで、私としても前向きに融資を検討すべく、新しい期の決算書をいただきました。
売上増だが赤字決算
日ごろから売上が伸びていることを聞いていましたが、その通り前期対比売上は確かに増加しています。
ところが大幅な赤字でそのため債務超過にすら陥っています。
当社の業種柄、売上がそこそこあれば決して赤字決算になるはずがないのですが、赤字決算の理由について社長からは「僕はとにかく税金を払いたくない。そのため社員にボーナスを支給したりして赤字にし税金を払わないようにした」との説明でした。
過度の税金対策で赤字決算
中小企業によくあるパターンですが、税金を払いたくないために過度の対策をし、その結果、赤字決算に「わざと」することがあります。
確かに税金を払いたくないという気持ちはわかります。
毎日汗水たらして商売を行い、決算時にポンと利益の半分の税金を取られる・・・。
冗談ではないと。
もう現状で満足で、これ以上会社を大きくしたくないというのであれば、それでもよいかもしれません。
しかしこの中小企業の社長の場合、事業意欲は旺盛で、また日々よく研究をされており、次のステップへの挑戦を考えている社長さんです。
赤字決算は返済が出来ないということを示します
事業拡大の過程においては新たな資金調達が必要なこともあると思います。
しかしながら大幅な赤字決算では私たち銀行員はそう簡単には融資を検討することが出来ません。
赤字決算ということは借入の返済が決算上は不可能ということを意味しています。
返済が不可能にもかかわらず融資を実施するといことはありえません。
この社長の場合、社員さん思いで彼ら社員が一生懸命日々努力してくれたから売上が増加している。
だからそれに報いるためにボーナスを払ってやりたいという気持ちが十分に理解できます。
社員の士気も上がり、さらに会社全体がよくなるきっかけにもなります。
決算書は銀行融資審査の重要は判断材料
しかし、そのために税金対策の考えもあって「わざと」赤字決算にするのは考えものです。
どれだけ熱く事業について話してもらっても、融資審査において重要は判断資料となるのは、客観的な数字である決算書です。
決算書が赤字決算であれば、銀行は融資に慎重姿勢になります。
赤字決算だからということで融資をすべてお断りすることはありません。
赤字決算であっても融資を実施する場合はいくらでもあります。
しかしこの場合、社長が希望している金額には届かない場合がほとんどです。
社長が展望する事業拡大に銀行がついていけないのです。
融資したくても客観的な重要な融資判断材料である決算が赤字の連続であれば、社長の考えは理解できても、融資は難しくなります。
税金対策は常識の範囲内にとどめてください。
会社が儲かるためにはきちんと税金は払わないといけないとおっしゃる社長さんもいらっしゃいます。
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