継続的な決算書の提出は必要?
2年ほど前に当行は当社側からの申し出に応じて、運転資金を融資。
それ以来当行からの借入は行っていない。
また借入返済は約定どおり履行中。
2年ほど前に融資を実行してから、当社の決算が更新されたため、当方より新決算書の提出を要請。
しかし、当社側からは今後融資をお願いする時があれば、そのときに必要な決算書は提出する。
現時点では新たな借入をする予定はなく、決算書の提出は固辞。
当方からは、新しい融資を行うかどうかは別にして、いろいろと今後も提案は行っていきたいと考えているので、その材料としても新しい決算書の提出と、今後も継続的な提出をお願いしたが、当社には受け入れてもらえず。
提出する義務はない等の趣旨の返答に終始。
銀行は融資先には、その後新たな融資を行うかどうかとは関係なく、継続的に決算書の提出を求めます。
これは決算毎に融資先の信用調査を行い、現在の融資が今後も返済されるかどうかを検討するためです。
また追加融資が出来ないか、銀行の営業の材料のためにも決算書の提出を求めます。
銀行は融資を行う場合の審査はあくまでも、その時点での決算内容を元に審査を行います。
結果、例えば期間5年の融資を行った場合、融資先はその後約定どおりの返済を少なくとも行っている場合は、その借入の期限までは、融資を受け続ける権利を取得します。
期限の利益と呼ばれるものです。
ですから、たとえその後の決算が大幅に悪化したとしても、約定どおりの返済を行っている限りは、決算内容が悪くなったからといって、銀行から現在の融資の前倒しの返済を求められたり、その期間の短縮を求められたりすることはありません。
結論から言って、借入した後、その会社は新しい決算書を銀行に提出する義務はありません。
提出しないからといって、以前に借入した融資の返済を急に求められるといったこともありません。
ただし、私たち銀行はその後、その会社に対しては基本的に今後の新たな取引は撤退する方針を取ることになります。
融資先が継続的な決算書の提出、つまり決算内容の開示を固辞した場合は、勝手ではありますが、銀行内部では次のように考えます。
・決算内容が悪くて見せられない
・借りる時だけ話をしてくる先
・都合のある時だけ、銀行を利用しようとする先 など。
すべてマイナスイメージです。
1回切りの取引とは考えていません。
その後も継続的な取引関係を希望しています。
大多数の取引先は、その後も継続的な決算書の提出など、情報開示に応じていただいております。
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