財務分析・資金繰り入門4 当座比率



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当座比率とは

当座比率は流動比率と同様に短期支払能力を示す指標です。
当座比率は流動比率に比べてより厳しめに短期支払能力を示す指標です。
それは流動資産のうち、現金化が比較的容易な資産でもって支払能力を判断するからです。
当座比率は次の算式により計算します。
当座比率=【(現預金+受取手形+売掛金+完成工事未収入金+有価証券)/流動負債】×100(%)

※(現預金+受取手形+売掛金+完成工事未収入金+有価証券)を当座資産と呼んでいます。

当座資産は流動資産のうち、在庫や前払費用、仮払金、貸付金などを控除しています。
在庫は売れなければ現金化しません。
前払費用や仮払金はすでに支払っているものの、将来分やまだ決算処理が終わっていないものを便宜上流動資産に計上したものであり、資産性が乏しい、つまり現金化は期待出来ない資産です。
また貸付金も貸付先から回収しない限り現金化はしません。
このような現金化に黄色信号がともる可能性のある資産を流動資産から控除して短期の支払能力を示すのが当座比率なのです。

当座比率の分析ポイント

当座比率は比較的現金化しやすい資産でもって、短期間に支払いが発生する負債をどれだけカバー出来ているのかを示す指標ですから、高ければ高いほど良いといえます。
当座比率が100%以上であれば、まず資金繰りに支障が出ることはないと言えます。
過去からのトレンドで見て当座比率が上昇傾向にあれば、資金繰りが改善していると考えられます。
逆に当座比率が低下傾向にあれば、それは資金繰りが悪化していることを示しています。

なお流動比率は上昇しているのに当座比率が低下している場合には当座資産以外の流動資産、特に在庫の推移に注意してください。
在庫も流動資産ですから、在庫が増えれば基本的には流動比率を上昇させることになります。
しかし在庫は売れてはじめて現金化する資産です。
在庫の中身をよく注意する必要があります。
もう売れない、あるいは相当値引きしないと売れない在庫があるかもしれません。
このような陳腐化した在庫の増加は表面的には流動比率を上昇させますが、実は資金繰りを圧迫している原因なのです。





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