財務分析・資金繰り入門30 資金運用表の分析ポイント(1)短期面

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資金運用表の分析ポイントを説明します。
最初に資金運用表の短期面の分析ポイントです。

資金運用表短期面の一般的な分析ポイント

資金運用表の短期面の一般的な分析ポイントはつぎのとおりです。
・運転資金の増減の原因は何か
・売掛金など各項目の増減は売上の増減と見合っているか
・短期投融資の内容やその規模は妥当なものか
・短期面全体での資金の調達と運用はバランスが取れているか

分析の具体例
 

(単位:百万円)

 

運用

調達

 

 

受取手形

145

支払手形

50

売掛金

50





裏書譲渡手形

0

棚卸資産

95

買掛金

25

その他流動資産

0

その他流動負債

0

合計

290

合計

75

短期面資金過不足

▲215

 

 

短期面の資金不足が▲215百万円となっています。
その原因は売上債権(受取手形と売掛金)と棚卸資産が増加していることです。
したがって短期資金不足の原因は増加運転資金が発生しているからです。

増加運転資金が発生する原因は、
・売上が増加している
・売上の回収条件が長期化している
・棚卸資産が増加している
・仕入の支払条件が短期化している
の4つのケースとなります。

売上債権の増加が売上の増加と見合っているならば、売上増加に伴う増加運転資金と考えることが出来ます。
一応、前向きな資金不足と考えられます。

しかし売上の増加と見合っていない場合には、売上金の回収遅延や不良化などが考えられ、後ろ向きな資金不足と考えられます。

売上債権や棚卸資産の増減が売上増減と見合っているかどうかは、売上債権回転期間や棚卸資産回転期間を算出すれば判断することが出来ます。
各回転期間が長期化していれば、売上の増減と見合っていないと判断出来ます。

資金不足が後ろ向きな場合には、銀行融資の審査も厳しくなりますから、その原因の対策を徹底することが大切です。





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