財務分析・資金繰り入門32 資金運用表の分析ポイント(3)総合面

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資金運用表の総合面は事業活動に伴って資金繰りがどうだったのかを示しています。
どれだけ売上が増えても資金繰りがつかなければ事業の存続はありえません。
資金繰りを見直す意味でも重要な箇所です。

資金運用表総合面の一般的分析ポイント

資金運用表総合面の一般的な分析ポイントは次のとおりです。
・短期面に資金不足が発生している場合、どのように資金を調達したのか
・長期面に資金不足が発生している場合、どのように資金を調達したのか
・総合長期面に資金不足が発生している場合、どのように資金調達をしたのか

資金運用表の分析においては、常に短期面と長期面のバランスに注意することが大切です。
特に注意をしなければならないのは長期の資金不足をどのように補ったか?です。
長期の運用、つまり固定資産への資金投入は、その資金を回収するのに長期間を要します。
回収に長期間を要する資金の調達は返済が長期にわたるものであることが大切です。
返済期限が短期のもので資金調達をした場合、資金回収の前に返済期限が到来することになり、資金繰りを大きく悪化させます。

資金運用表総合面の具体的分析事例

(単位:百万円)

 

運用

調達

 

 

 

 

短期面資金不足

215

短期面資金余剰

 

割引手形の減少

 

割引手形の増加

70

短期借入返済

 

短期借入

200

総合短期面資金過不足

55

 

 

長期面資金不足

110

長期面資金余剰

 

長期借入返済

 

長期借入

50

社債償還

 

社債発行

 

 

 

増資

 

総合長期面資金過不足

▲60

 

 

現預金増加

 

現預金取崩

5

短期面の資金不足215百万円に対し、割引手形と短期借入により資金調達を行い、短期面全体では55百万円の資金余剰となりました。
一方長期面の資金不足110百万円に対して、長期的な調達は長期借入50百万円のみであり、総合的な長期資金は▲60百万円のマイナスとなっています。
この帳尻を合わすために、短期の資金余剰55百万円と現預金の取崩5百万円にて対応しています。

短期の資金余剰55百万円の要因は割引手形と短期借入であり、これらは返済期限がすぐに到来してしまいます。
一方で総合長期の資金不足60百万円はその回収に少なくとも1年以上の長期を要するものです。
短期と長期のアンバランスが発生しており、将来の資金繰り悪化要因となります。
長期の資金不足に対しては長期借入の導入などにより資金繰りの安定を図ることが必要です。

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