銀行融資の資金使途違反

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ある社長とのやり取り

私たち銀行の融資審査においては、まずはその会社の財務内容を審査し、融資の返済能力があるかどうかを主に検討しますが、もうひとつ、資金使途の妥当性についても検討を加えています。
半年前に運転資金ということで融資を行ったある中小企業の社長が私のところに来て、新たな運転資金の相談を受けました。

社長:「課長。先日はどうも。おかげさまで売上が徐々に増えてきた。そのためまた運転資金を借入したいのだが、お願いできる?」
私:「わかりました。社長のところは決算が終わってますよね。新しい決算書をまた見せてもらえますか?」
社長:「今日持ってきたよ」
私:「ではお預かりします。検討してまた連絡させてもらいます」

決算書で資金使途違反を発見

私は新しい決算書を担当者に渡して、運転資金融資の検討をするように指示しました。
その後私が指示した担当者から、前回の融資が資金使途どおりに使われていないとの報告がありました。
前回私たちは運転資金ということで融資を行ったのですが、運転資金というのはご存知のとおり、会社の経営を維持していくための日々の資金に使われるものです。
通常売上金が回収される前に仕入や外注の支払が先行する場合が多いと思います。
そんな先行する仕入や外注の支払や、通常の人件費や光熱費など経費に充当されるのが運転資金です。
ところが今日の中小企業社長が持ってこられた決算書をよく見ると、社長個人への貸付金が前期対比相当増えています。
私たちが融資をしたお金は目的どおり、仕入の支払に充てられて、その後の売上金を社長への貸付金に充てたのかもしれませんが、ここのところはお金に色はついていないので、わからないところです。

しかし、決算書で社長宛貸付金が増加しているということは、私たちが行った融資のお金で社長宛貸付金が行われたと考えることもできます。
銀行はこのあたりには保守的に考えます。
ネガティブに考えるということです。
この場合、融資のお金で社長への貸付が行われたとは100%言えないものの、その可能性がある限り、運転資金として使用されたのではなく、社長への貸付に使用されたと銀行は考えるのです。
資金使途違反です。





資金使途違反の代償

これをやられると、会社の業績が好調であっても融資審査は非常に厳しくなります。
融資金が目的どおりに使われていないことに対し、その会社の体質に対し、疑問の目が向けられるのです。

銀行の融資は運転資金融資と設備資金融資にほぼ2分されます。
これ以外の融資は原則行われません。
社長への貸付金のために銀行が融資を行うことは絶対にないのです。

銀行からの借入金は商売のために使ってください。
私たち銀行は今まで以上に融資金の資金使途に敏感になっています。
決算内容以上に敏感になっているとも言えます。

銀行から運転資金や設備資金目的で借入したお金をその目的外に使用することはやめてください。
つぎの融資が受けられないと考えてください。
他の銀行に申込しても同じです。

目的外の資金使途は、後日会社の資金繰りを逼迫させます。





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