銀行融資の「後ろ向き資金」

投稿日:

ホーム銀行融資審査マンの心理>銀行融資の「後ろ向き資金」

[note]銀行融資の資金使途はいろいろとありますが、「後ろ向き資金」という資金使途はありません。
しかし銀行員は時々この言葉を使います。
「後ろ向き資金」とは例えば赤字の補てん資金とか、売掛の焦げ付きの補てん資金などのことで銀行融資は出づらいパターンです。[/note]

なぜ「後ろ向き資金」は銀行融資が出づらいのか?
それは返済原資がない銀行融資だからです。
仕入資金や人件費などに主に使われる運転資金は、仕入したものの販売代金が返済原資となります。
また人件費は直接的な返済原資は生み出しませんが、人件費を支払い事業活動を行うことで返済原資となる収入が得られます。

ところが赤字補てんの資金は赤字の埋め合わせのための資金であって、それ自体は返済原資を生み出しません。
また売掛の焦げ付きを穴埋めする資金も返済原資を生み出しません。
「後ろ向き資金」は何らかの理由で資金に穴が開いたところを埋め合わせする資金ですから、埋め合わせをするだけでそこから何かが新たに生み出されるものではありません。
このような理由から「後ろ向き資金」に対する銀行融資は非常に出づらいのです。

ではこのような場合、どのように銀行融資を申し込めばよいと思いますか?
1つは正直に事態を説明する方法があります。
その上で事業継続のため銀行融資の支援を仰ぐ方法です。
複数の銀行と取引がある場合には、主力銀行に依頼をしましょう。
主力銀行は他の取引銀行と異なり、取引先を支援する役割が大きいからです。

もう1つは「後ろ向き資金」であることを説明せず、あくまでも運転資金とか設備資金などで説明する方法です。
ただこの場合には審査の過程で銀行に実態使途を見破られる可能性があります。

私としては最初の正直の事態を説明する方法が結果的には無難だと思います。



-銀行融資審査マンの心理
-,

Copyright© 銀行員の融資総合ガイド , 2019 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.