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銀行の融資担当が、融資先の決算書をどのように見ているのかを順次ご紹介していきます。
決算書の見方は、それを見る側の目的によって異なります。
例えばある会社に営業車を売りたいと思っている人は、その会社が使っている車が自家保有なのか、それともリース者を利用しているのか。
また例えば株屋さんであれば、その会社が株式投資をしているかどうかなどです。
決算書を見る側の目的や狙いによって、その見方がそれぞれ異なります。
では、銀行はどうでしょうか。
銀行はずばり、その会社にお金を貸したとして、きちんと返してもらえるかどうかという観点から決算書を見つめます。
では具体的に銀行は会社の決算書をどのようにして分析しているのでしょうか。
どんな点に着目しているのでしょうか。さらにはどんな点を評価して、どんな点をマイナス評価しているのでしょうか。
会社の経営者の方にとっては気になるところだと思います。
これらを今後順次ご披露していきます。
私も銀行の融資担当をしておよそ20年が経過しました。
銀行に入ったころは取引先の決算書を見ても、それだけ時間をかけてもほとんど何もわかりませんでした。
でも今はおよそ1分程度で、その会社の体質や社長さんなどの経営者の方の性格まで大体見当がつくようになりました。
それでは【銀行による決算書の見方(1)】をはじめます。
最初は銀行員が会社の決算書を手にとって、まずはじめにどこを見るかです。
銀行員が最初に見る部分は、ずばり貸借対照表の自己資本の部分です。
自己資本とは資本の部とも言いますが、貸借対照表の一番右下の部分。
つまり資本金と資本準備金や利益準備金、繰越利益などを合計した部分です。
この自己資本がプラスなのかマイナスなのかを、まず最初に眺めます。
ここがマイナスの場合、つまり債務超過の場合は、基本的に銀行は融資に対して相当慎重になります。
原則として融資を断る方針を取ります。
自己資本は会社が設立以来、どれだけ利益を上げてきたのかの集大成を示している部分です。
ここがマイナスの状態、つまり債務超過の状態は、その会社が設立以来の合計として、利益を出しておらず赤字であることを物語っています。
ですから銀行は融資に対して相当慎重になるのです。
つまりお金を貸しても、返してもらう可能性が極めて低いと考えるのです。
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