経常運転資金がマイナスとはどういう意味でしょうか?


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経常運転資金の求め方

経常運転資金(所要運転資金とも呼ばれています)は決算書の貸借対照表から次の算式で簡単に求めることが出来ます。
経常運転資金=売上債権+棚卸資産-買入債務

経常運転資金のマイナスとは

そして経常運転資金がマイナスになるということは、
売上債権+棚卸資産<買入債務
ということです。
これの意味するところは簡単に説明しますと、売上金を回収してから買入債務の支払いが発生するということです。

製造業の場合で考えてみる

ここで製造業の場合を考えてみます。
一般的な製造業の場合は、
1.材料を仕入れる(買入債務の発生)
2.その材料を使って製品を製造する
3.完成した製品を在庫(棚卸資産)として保有する
4.製品を販売する(=売上債権の発生)
5.販売代金を回収する
という流れとなります。

材料の仕入は一番最初に発生します。
一方で販売代金の回収は一番最後です。
そうするとお金の流れはどうなるかというと、材料仕入代金の支払いが先行し、その後に販売代金の回収ということになります。
販売代金を回収する前に材料仕入代金の支払いが発生しますから、運転資金が必要となります。

このことから、経常運転資金がマイナスということは販売代金を回収してから仕入代金の支払いが行われるということです。
そうすると仕入代金の支払いは販売代金から行えばよいわけですから、運転資金が不要ということになります。

経常運転資金がマイナスとなる具体例

では実際、このような商売があるのかといえば、実はあります。
小売業など現金商売のケースが運転資金が不要、つまり経常運転資金がマイナスとなる商売です。
例えばラーメン店を考えてください。
ラーメン店の材料と言えば、麺や調味料、野菜などです。
これらを仕入してから1か月後にまとめて支払うとします。
一方で日々のラーメンの売上は現金でその場で回収出来ることがほとんどのはずです。
そうすると販売代金を回収してから仕入代金を支払えば良いことになりますから、運転資金は不要、つまり経常運転資金はマイナスとなるのです。

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