資金繰り改善マニュアル 利益は出ているのに資金が不足する理由

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実務の上で、会社の社長から一番よく聞かれることが「決算は一応黒字なんだけど、お金が残らないんだよね」という疑問です。
黒字決算、つまり利益が出ている、儲かっているのにお金がない。
不思議ですよね。

これは会計上の問題が絡むのですが、ここではその理由を簡単な例で説明します。
例として、10月にA社から100万円で商品を買い、同じ10月にB社に150万円で販売するとします。
A社からの商品の仕入れは現金で仕入れ、販売したB社からは1ヵ月後、つまり11月に現金で回収する条件とします。

このとき、損益は【売上-仕入】で計算しますから10月の損益は、150万円-100万円=50万円。
つまり50万円の利益が出ていることになります。

一方で10月の資金の収支はどうなっているかというと、B社から販売代金を回収出来るのは11月ですから、10月の資金収支はマイナス100万円ということになります。

利益は50万円で黒字なのに、お金は100万円のマイナスなのです。
損益と資金収支とは必ずしも一致しないのです。
「黒字倒産」という言葉をご存知だと思いますが、まさにこの状態なのです。

儲かっているからお金は大丈夫だろうと考えていたが、実は資金が足りなかったり、逆にお金が全然なくて困っているから今期は赤字だと考えていたら、実は利益が出ていて資金不足なのにさらに税金を納めなければならない、といったことが実際よくあるのです。

このように会社の経営においては損益と資金収支、つまり資金繰りの2つを管理しなければ、会社経営が成り立たないのです。

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