住宅ローンを借りる時に金利を変動にするか固定にするか迷うことが少なくないと思います。
この住宅ローンは固定か変動かはいつの時代にも多くの人が考えるテーマです。
住宅ローンの変動金利と固定金利、及び固定か変動かどちらを選ぶかの考え方を説明します。
目次
住宅ローンの金利について
住宅ローンの金利タイプはご承知のように変動金利タイプと固定金利タイプがあります。
住宅ローンの変動金利
住宅ローンの金利を決める場合にはその基準となる金利というものがあります。
住宅ローンの変動金利タイプはこの基準となる金利の変動に応じて適用金利が変わる性質のものです。
多くの銀行では住宅ローンの基準となる金利には短期プライムレートという指標が使われています。
したがってこの短期プライムレートが変動すると住宅ローンの適用金利も同じ比率で変化するのが変動金利タイプです。
なお短期プライムレートというものは理屈上、いつ変化してもおかしくないものなのですが、多くの銀行では住宅ローンの変動金利の見直しは半年ごとに行われています。
つまり住宅ローンの変動金利タイプは半年ごとに金利が変わる可能性があるタイプということになります。
短期プライムレートが下がれば住宅ローンの金利も下がり、短期プライムレートが上がれば住宅ローンの金利も上がります。
住宅ローンの固定金利
住宅ローンの変動金利タイプに対して固定金利は一定期間は世の中の金利が変わっても住宅ローンに適用される金利は変わらないタイプのものです。
この一定期間は住宅ローンの全期間に適用されるものもあれば、2年とか5年、10年など一定の区切りがあるものがあります。
変動金利と固定金利ではどちらが高いのか
これはあるメガバンクで公表されている2022年4月時点の住宅ローンの金利です。
ご覧のように一般的に住宅ローンの金利は変動金利の方が固定金利よりも低い水準になっています。
住宅ローンは固定か変動か
さて、住宅ローンを借りる時に金利を固定か変動かに悩むわけですが、どちらを選択すべきかの考え方を説明します。
金利はとりあえず低い方が良い
とにかく住宅ローンの金利は低い方が良いと考える場合には変動金利を選ぶことをおすすめします。
変動金利ですから将来は住宅ローンの金利が変わる可能性があるのですが、スタート時点では金利は低い方が良いと考える場合には変動金利を選択してください。
さきほどの図のように変動金利と固定金利を比較した場合、変動金利の方が金利は低くなっています。
金利を安定させたい
住宅ローンの返済額が変わるとするとそれは金利の変動によるものです。
住宅ローンは超長期の借入期間ですから、この先長く毎回の返済が続きます。
その返済額をとにかく安定させたい場合には住宅ローンの金利は固定金利を選びましょう。
住宅ローンの固定金利は固定期間は2年とか3年などのように比較的短期間のものから、全期間固定までいくつかの種類があります。
ずっと住宅ローンの支払額を安定させたいと考える場合には全期間固定タイプのものを選ぶと良いでしょう。
この先の一定期間はとりあえず住宅ローンの支払額を安定させたい場合には全期間以外の期間限定の固定金利タイプを選ぶとよいでしょう。
当面金利は上がらないと考える場合
当面は世の中の金利は上がらないと考える場合には変動金利タイプを選ぶと良いでしょう。
さきほどの図のように住宅ローンの金利は固定金利よりも変動金利の方が低く設定されていますから、低い変動金利タイプはおすすめです。
金利が上がっていくと考える場合
この先、金利は上がっていくだろうと考える場合には固定金利タイプを選ぶと良いでしょう。
変動金利であると世の中の金利が上がれば住宅ローンの適用金利が上がっていきますから、それを避けるために固定金利を選ぶと良いでしょう。