クレジットカードの審査に落ちた場合でも住宅ローンの審査に通り住宅ローンが組めるのかどうかというテーマです。
クレジットカードが住宅ローンの審査にどのような影響を与えるかを説明するとともに、クレジットカードの審査落ちで住宅ローンが利用できる可能性について融資担当の銀行員が説明をします。
目次
クレジットカード審査落ちが住宅ローン審査に与える影響
この図は実際に銀行で行われている住宅ローンの審査項目を一覧にしたものです。
住宅ローンは個人ローンの中でもっとも審査基準が高いものであり、そのためにこの図のように多岐にわたる審査を行っています。
上記の住宅ローンの審査項目の一覧の中でクレジットカードが影響してくる項目は9の返済比率と10の他社借入状況です。
クレジットカードの審査落ちの理由
クレジットカードの審査に通らない、クレジットカードが作れない理由のなかでもっとも多いのが個人信用情報に問題がある場合です。
クレジットカードを新規の申し込んだ場合、必ずその人の個人信用情報が審査の過程で調査されます。
クレジットカードの審査で個人信用情報で参考にする情報とは他の借入の有無やその借入の返済状況、他のクレジットカードの支払状況です。
多額の借入をしている、その借入の返済が遅れている、他のクレジットカードの支払が遅れているといった情報があると、クレジットカードは審査落ちとなります。
クレジットカードの審査落ちでもっとも多い理由は個人信用情報に問題があること
住宅ローンの審査と個人信用情報の関係
このクレジットカードで調査される個人信用情報ですが、住宅ローンの審査においても必ず調査がされます。
そしてクレジットカードの審査よりも住宅ローンの審査の方がはるかに審査ハードルが高いです。
したがって個人信用情報の問題でクレジットカードが審査落ちであれば、住宅ローンの審査に通ることはありません。
クレジットカードも同じですが住宅ローンの審査ではその人の返済能力を見ています。
支払状況が悪いなどといった個人信用情報に問題があるケースではこの返済能力に大きな懸念が持たれる事態です。
返済能力に懸念が持たれる状況においては住宅ローンの審査に通ることはありません。
クレジットカードの審査落ちが自体が理由ではない
つまりクレジットカードの審査落ちそのこと自体が住宅ローンの審査に通らない、住宅ローンが組めない理由ではありません。
クレジットカードが審査落ちとなったその背景、つまり個人信用情報に問題があることが住宅ローンが組めない理由なのです。
住宅ローンの審査項目一覧のところの10の他社借入状況は個人信用情報の調査により判明します。
クレジットカードの審査落ちで住宅ローンが組めるケース
そこでクレジットカードの審査落ちで住宅ローンが組めるケースがあるかという点ですが、これはクレジットカードの審査落ちの理由が解消していれば住宅ローンが組める可能性が出てきます。
延滞解消から5年以上が経過している
例えばクレジットカードの審査落ちの理由が他の借入等で延滞があった場合です。
このケースでは延滞が解消して5年が経過すると住宅ローンが組める可能性が出てきます。
といいますのは個人信用情報に登録されている延滞情報は延滞が解消してから5年が経過すると削除されます。
つまり延滞がなかったことになるのです。
クレジットカードの審査落ちの時期が仮に3ヶ月前であっても1ヶ月後に延滞解消から5年が経過することになれば、個人信用情報から延滞情報は削除されます。
クレジットカードの審査落ちの時期がいつかではなく延滞解消の時期が住宅ローンが組めるかどうかの分かれ目となります。
クレジットカード審査に落ちても住宅ローンは組めるのか?のまとめ
以上、クレジットカードの審査に落ちても住宅ローンが組めるのかについてまとめますと次のようになります。
まとめ
・個人信用情報は住宅ローンの審査ではも必ず調査される
・クレジットカードの審査落ち自体が問題ではなく個人信用情報に問題があることが住宅ローンが組めない理由
・個人信用情報から延滞などの情報が削除されれば住宅ローンが組める可能性が出てくる