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個人の借金

限度額が高いとカードローン金利が低くなる理由

お気づきの方も多いとは思いますがカードローンの金利は利用限度額が高くなるにつれて金利が低くなっていきます。
なぜ利用限度額が高くなると金利が低くなるのか、その仕組みと注意点を説明します。

金利の性格

まず貸し手側であるカードローン会社からするとお金を貸すということはリスクを伴います。
どのようなリスクかと言いますとそれは貸倒リスクです。
そしてカードローンは無担保で対応しているケースが大半ですから貸倒が発生すれば、それは全額が貸し手側であるカードローン会社の損失となります。
このような貸倒リスクを負いながらカードローン会社は対応をしているわけです。
一方でカードローン会社の利益は金利です。
この関係から金利は貸倒リスクの対価と言えます。
貸倒リスクが低ければ低い金利でも採算が確保できる可能性がありますが、貸倒リスクが高いと金利も高く設定しないと採算が確保できません。

カードローン限度額の意味

カードローンの利用限度額をいくらに設定するかは利用する個人からの希望金額を踏まえてカードローン会社が設定をしています。
収入が多くてその収入も安定している、他の借金もないということであればその人には利用限度額を高く設定しても構わないでしょう。
一方で収入が低くかつ他からも借金をある人の場合にはいくらその人から高い利用限度額の申込を受けているとしても、高い利用限度額を設定することは難しくなります。
つまり収入が多いなど信用度が高い個人は貸倒リスクが低いと考えられますから高い利用限度額を設定することができます。
逆に収入が低いなど信用度が低い個人は貸倒リスクが相対的に高いと考えられますから低い利用限度額しか設定することができません。
つまりカードローンの利用限度額は利用する個人の信用度の高低、貸倒リスクの高低を反映したものとなっています。

利用限度額に応じて金利が異なる理由

すでにお分かりかと思いますが、金利が貸倒リスクの対価ということからすれば、利用する個人の信用度が高い、つまり利用限度額が高くなると金利を低く設定することができます。
逆に利用する個人の信用度が低い、つまり低い利用限度額しか設定できない場合には金利を高く設定しないと採算が確保できません。
このためカードローンの金利は利用限度額が高くなると金利が低くなるのです。

高い利用限度額設定の注意点

実際にそこまでカードローンを利用することはないにしても金利を低く設定するために利用限度額を高くした方が良いのかというと必ずしもそうとも言い切れません。
例えば金利を低くするためにカードローンの利用限度額を500万円で設定したとします。
実際に利用する金額は多くても100万円程度だとします。
ところが第三者から見るとその人のカードローン利用限度額は最大で100万円程度だとは考えずに利用限度額である500万円を借金をしていると考えます。
カードローンは利用限度額まではいつでも利用することが可能な商品です。
したがって利用限度額の500万円まではその人はいつでも利用することができるのです。
そのため例えば住宅ローンの申込をした場合、実際に利用しているカードローンの金額が100万円だとしても住宅ローンの審査上は500万円の借金があるものとして審査がされます。
これは不利です。
そのためカードローンの利用限度額の設定は単に金利の高低だけで考えるのではなく、今後の他のローンの利用見通しを考慮して検討する必要があるのです。

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