カードローンは利用限度額までは繰り返しカード一枚で利用できる利便性がありますが、難点は金利が決して低くないことです。
カードローンの利息を節約するには毎月の返済額を増やした方が良いのか、あるいはお金が貯まったら繰上返済をした方が良いのかの質問にお答えします。
質問
カードローンの返済と利息の節約についての質問です。
現在、A銀行のカードローンを利用しており、金利12%で残高が170万円程あります。
月々の返済は最低金額22,000円で、返済できる時には随時返済ができるようになっています。
私は最低金額の22,000円を毎月支払いながら月3万円ずつ貯金しています。
そしてある程度、貯金が貯まったらその一部で繰上返済をしようかと思っています。
金利が12%と高いので毎月の返済額22,000円の中に結構多くの利息が含まれており、何とか節約できないかと感じています。
そこでなのですが、利息を節約するには貯金をしている3万円を毎月の返済に上乗せして毎月51,000円を月々返済していく方が利息が得なのかどうかです。
あるいは貯まった貯金で今すぐに繰上返済をした方が利息が得なのかどうかを知りたいのです。
利息の計算方法を理解しよう
毎月の返済を増やした方と今すぐに貯金で繰上返済をした方とどちらが利息が得なのか、つまり利息が節約できるかは利息の計算方法を知れば簡単に答えがでてきます。
利息は元金の残高に対して発生する
この図は利息の計算式を示したものです。
利息は元金、つまりカードローンの残高に利率(金利)を乗じることで計算できます。
簡単に言えば当たり前のことなのですがカードローンの残高が多いほど利息も多くなるということです。
ということは利息を節約するにはとにかくカードローンの残高を少なくすることです。
利息は毎日の積み重ね
利息の支払は毎月の返済日にまとめて支払いをすることになりますが、その利息は毎日毎日発生しています。
毎日毎日、さきほどの図の計算式にて利息は発生しており、その合計額を毎月の返済日にまとめて支払いをしているのです。
ということは利息を節約するにはすぐにでもカードローンの残高を減らせば毎日発生している利息額を少なくすることができます。
したがって利息を節約するには貯金にて今すぐ繰上返済をした方が良いのです。
そして翌月からは毎月貯金をしていた3万円を返済額に上乗せして52,000円で返済していくことがもっとも利息を節約する方法です。
注意点
今すぐに貯金を崩してカードローンの繰上返済に充てることが利息の節約になるのですが、一点注意しなければならないことがあります。
それは貯金を取り崩して手元のお金に余裕がなくなってしまい、再びカードローンを利用してしまうことです。
再びカードローンを利用してしまえばせっかく減少したカードローンの残高がまた増加します。
カードローンの残高が増加すれば利息も増加してしまいます。
それでは元も子もありません。
したがって貯金を取り崩してカードローンの繰上返済を行うにしても、すべての貯金を取り崩すのではなくある程度の貯金は手元に残しておいた方が良いでしょう。
ある程度の貯金を手元に残すことでカードローンの繰上返済額が少なくなり利息の節約額も少なくなってはしまいますが、後日、再びカードローンを利用して残高を増やすことになってしまうよりもトータルで考えるとある程度の貯金を手元に残しておいた方が利息の節約につながる可能性が高いと考えます。