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銀行融資の基本

手形貸付の利息計算

手形貸付は銀行から融資ですから利息がかかります。
ここでは手形貸付の利息計算方法について説明をします。

利息の原則

手形貸付の利息計算について説明をする前に利息の原則について確認をしておきます。

利息が元金についてかかる

融資の利息は元金に対してかかってきます。
融資の金額が1,000万円であれば元金であるこの1,000万円に対して利息がかかってきます。

利息は日割り計算

利息は日割り計算です。
1日単位で利息が計算されるということです。
1ヶ月とか1年とかではなく、利息は1日単位で計算されます。

利息の計算式

以上から融資の利息は次の計算式となります。

利息=元金×利率×日数÷365日


元金が1,000万円、利率が2%、日数が31日とするとかかってくる利息はつぎのようになります。

1,000万円×2%×31日÷365日=16,986円


なお利息計算においては小数点以下は切り捨てです。
四捨五入ではありません。

手形貸付の利息計算

では手形貸付の利息計算について説明をしていきます。
具体例で説明するとわかりやすいと思います。
今回は2つの具体例で説明をします。
最初は次の例です。

・金額1,000万円
・期間6ヶ月
・返済は期日一括返済
・利率2%

手形貸付の利息支払い方法を確認

最初に利息の支払方法を確認しておきましょう。
手形貸付の利息は原則として前払いです。
そして期限までの利息を融資日に全部一括で支払うのか、あるいは1ヶ月毎とか3ヶ月毎など分割で支払う方法があります。

利息一括支払の場合

利息を期限まで一括で支払う場合には次の利息額となります。
さきほどの計算式に簡単に計算することができます。

1,000万円×2%×183日÷365日=100,273円


日数は183日としましたが、これは融資実行日から返済日までの日数となります。
月によって31日であったり30日であったりしますが、実際の日数となります。
ここでは仮に183日としました。

利息を分割支払いの場合

では利息を1ヶ月毎の分割支払いの場合は利息がいくらになるのかを計算します。

1,000万円×2%×31日÷365日=16,986円

分割返済の場合の手形貸付の利息計算

次の例は手形貸付の返済が期限一括返済ではなく毎月の分割返済の場合について利息がどうなるかを説明します。
具体例は次の通りです。

・金額1,200万円
・期間6ヶ月
・返済は1ヶ月毎の分割返済
・利率2%


なお分割返済の場合の利息支払い方法は返済に合わせて分割支払いになるのが一般的です。

最初の1ヶ月の利息

手形貸付の融資実行日に支払う利息額は次の通りとなります。
ここでもさきほどの計算式を利用します。

1,200万円×2%×31日÷365日=20,383円

次の1ヶ月の利息

次の1ヶ月、つまり2か月目に支払う利息額は次の通りとなります。

1,000万円×2%×31日÷365日=16,986円


最初の1ヶ月との違いは金額、つまり手形貸付の元金の金額です。
期間6ヶ月の分割返済ですから1ヶ月毎に200万円毎の元金返済がされていきます。
利息は元金に対してかかってきますから2ヶ月後は200万円の返済により元金が1,000万円になっていますから、1,000万円に対して利息がかかってきます。

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