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銀行融資の基本

証書貸付の返済について

証書貸付は手形貸付と並んで銀行の代表的な融資形態の1つです。
運転資金の融資や設備資金の融資などに証書貸付は幅広く取り扱いがされています。
今回は証書貸付の返済の方法について融資担当の銀行員が説明をします。

証書貸付とは

まずは証書貸付の基礎について簡単に整理をします。

金銭消費貸借契約書

証書貸付とは銀行に金銭消費貸借契約書を差し入れて実行される融資です。
手形貸付の場合には銀行に約束手形を差し入れることで実行される融資ですが、証書貸付の場合には約束手形ではなく金銭消費貸借契約書を差し入れて融資が受けることになります。
銀行の融資の中で証書貸付はもっともオーソドックスな融資の形態となります。

証書貸付は長期融資に利用される

証書貸付は基本的に長期の融資に利用されることが一般的です。
長期とは融資期間が1年超のものです。
融資期間が1年以下のものは短期融資となり、短期融資の場合には手形貸付が用いられることが一般的です。

証書貸付は長期融資、手形貸付は短期融資

証書貸付は設備資金が多い

長期融資と言えばその代表は設備資金です。
設備投資で必要となる資金を対象にする融資が設備資金です。
設備投資はそもそも事業の中長期的な拡大や維持に行われるものです。
つまり設備資金は事業の中長期の発展・維持に資する資金となります。
このことから設備資金の融資の期間は基本的に1年以上の長期融資となります。

証書貸付の返済の方法

それでは証書貸付の返済の方法について説明をします。

証書貸付の返済は基本的に分割返済

証書貸付の返済は基本的には分割返済となります。
そして大半は1ヶ月毎の分割返済となります。
例えば融資期間が5年(60ヶ月)の証書貸付の場合には、60回の分割返済となります。

証書貸付の返済方法は分割返済

元金均等返済が多い

分割返済は元金均等返済と元利均等返済の2種類があります。

元金均等返済とは

元金均等返済とは融資の元金を毎月同じ金額で分割返済していく形態です。
例えば融資期間5年(60ヶ月)で融資金額が3,000万円の場合、毎月500千円毎を返済していくのが元金均等返済です。
この500千円に利息を加えた金額を毎月返済していくこととなります。
利息は毎月の分割返済により融資残額が少しずつ減少していきますから、利息も融資残額の減少に比例して少しずつ減っていきます。
そのため元金均等返済では毎月に返済する元金+利息の金額は少しずつ減少していくこととなります。

元金均等返済とは毎月同じ金額の元金返済に利息を加算したものを返済していく形態

元利均等返済とは

元利均等返済とは元金と返済額と利息の支払額の合計が毎月同じ金額なるような返済方法です。
元利均等返済の代表的なものは住宅ローンです。
元利均等返済の場合には毎月の返済額が同じとなります。

元利均等返済は元金返済額と利息支払額の合計が毎月同じ

事業資金の融資は元金均等返済が原則

このように証書貸付の返済は元金均等返済方式と元利均等返済方式の2つの種類があります。
ただ運転資金や設備資金のように事業資金の融資のケースでは元金均等返済の方式が大半です。
元利均等返済の方式は事業資金の融資の分野では例外的な扱いとなります。

事業資金融資の証書貸付の返済は元金均等返済が原則

証書貸付の繰上返済

このように証書貸付の返済は毎月定めらた金額を返済していく分割返済となりますが、途中で繰上返済を行うことも可能です。

全額繰上返済を行う場合

残っている融資の残額を一挙に完済する方法が全額繰上返済です。

全額繰上返済の方法

全額繰上返済の方法は簡単です。
融資を受けている銀行に全額繰上返済を行いことを伝えるだけでOKです。
銀行に返済用の伝票などを提出することにより全額繰上返済が行われます。
ただ銀行内の事務手続きの都合がありますから、いつ全額繰上返済を行うのか、その時期については銀行と相談を行う必要があります。
ただし全額繰上返済は手続きが非常に簡単です。

全額繰上返済は全額繰上返済を行うことを銀行に伝えるだけ

一部繰上返済を行う場合

融資の残額の全部ではなく、一部を返済を行うことを一部繰上返済と呼んでいます。
例えば融資の残額が2,000万円の状態で500万円を繰上返済する場合が一部繰上返済です。

一部繰上返済の方法

一部繰上返済を行うにはまずは銀行に一部繰上返済を行うことと、いくら返済するかを伝えてください。
そのうえで銀行と金銭消費貸借契約の変更契約を締結します。
そして一部繰上返済を行うこととなります。
全額繰上返済と比べて一部繰上返済を行うには少し時間を要します。

一部繰上返済後の返済方法

なお一部繰上返済を行う場合には一部繰上返済を行った後の返済方法について銀行に話をする必要があります。
一部繰上返済後の返済方法には2つあります。
1つ目は一部繰上返済後もそれ以前と同じ金額を返済していく方法です。
このケースでは一部繰上返済をした分だけ融資の最終期日が短くなります。
2つめは一部繰上返済後の融資の最終期日は変更せずに、毎月の返済額を減額する方法です。
ただし基本的には1つ目も一部繰上返済後もそれ以前と同じ金額を返済していく方法が採用されます。

証書貸付の返済についてのまとめ

以上、証書貸付の融資の返済についてまとめますと次のようになります。

まとめ

・証書貸付の返済は基本的に分割返済となる
・証書貸付の分割返済は基本的には元金均等返済にて行う
・全額もしくは一部の繰上返済も可能

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