銀行融資の基本

事業計画は控えめな水準で相談しましょう

起業するとか新しい事業を開始する際に銀行への融資相談資料として事業計画書というものがあります。
事業計画書の目的は銀行にこれから始めようとしている事業の概要を説明するとともに、予定している売上収益計画を説明して「だから返済は出来ます」として希望している融資を受けようとするためだと思います。
つまり銀行に見せる資料の意味合いが事業計画書にはあると思います。
さて、銀行はどのような事業計画を好むのでしょうか。

2つのパターンの事業計画を比較

ここでセレクトショップをECサイトにてネット通販する事業を新規に開設する事例で説明します。
事業計画でそれぞれ次の図1と図2の損益計画が示されました。
図1
損益計算書
図2
損益計算書
まずは売上計画を比較してください。
図1は1年目→2年目→3年目の順で8,000千円→8,500千円→10,000千円と計画しています。
一方で図2では8,000千円→16,000千円→32,000千円と計画しています。
図1は少しずつ徐々に売上を増やしていく計画です。
従業員を雇うことなく当面は一人で事業を行っていく内容となっています。
図2は年々売上を倍増させる積極的な計画です。
2年目からは従業員も雇い入れて事業展開を行っていく内容です。
利益計画を経常利益で見てみますと、図1は1年目→2年目→3年目の順で310千円→710千円→910千円となっています。
一方の図2では310千円→1,210千円→7,510千円となっています。
図1と図2のそれぞれの計画を比較してみると、図1は慎重というか控えめなというかじっくりと徐々に事業を拡大していくように感じられます。
図2はとにかく積極的にというか精力的に事業を拡大させていくように感じられます。

銀行が好む事業計画はどっち?

さて図1と図2のそれぞれの事業計画において銀行はどちらを好むでしょうか。
銀行としては融資は返済してもらわないといけません。
返済してもらうには事業においてしっかりと利益を出してもらうことが前提となります。
利益が多ければ多いほど銀行からすると融資先の返済可能性は高いと考えることが出来ます。
この点からすると図1よりも図2の事業計画の方が利益が高い内容となっています。
したがって図2の事業計画の方が銀行の受けが良いと考えられますが、実際はどうでもありません。

銀行は保守的な事業計画を好む

図2のように計画が順調に進めばもちろん銀行としても大歓迎です。
しかしその計画がしっかりと実現可能な場合が前提です。
図2は確かに意欲的な事業計画の内容となっていますが、売上が年々倍増していくなど果たしてその通りになっていくのかという点に疑問が感じられます。
事業に対する意欲はもちろん評価は出来るのですが、意欲が高いことと数字、つまり売上や利益が思い通りに進んでいくかどうかは別です。
一方で図1の事業計画はじっくりというか、保守的な内容だと考えられます。
もちろん図1の場合もきっと事業意欲は高いと思いますが、実際の計画は堅めの内容にしていると考えられます。

ココがポイント

銀行はこのような図1の事業計画を好みます。
事業は決して甘いものではなく、バラ色の事業計画を示されてもにわかにその計画を信用することは出来ません。
逆に計画が甘いと銀行は考えます。
事業計画は保守的で控えめであることを銀行は好むのです。



管理者選定:中小企業・事業者向け資金調達

ビジネクスト
大手資本が入り歴史が古いビジネスローンの代表的な商品です。

事業資金ならキャレント
ネットで全て完結する500万円までの資金調達商品です。

【GMO BtoB 早払い(ファクタリング)】
借入ではなく売掛金の売却による資金調達です。東証一部上場企業が運営しており安心です。

-銀行融資の基本
-

Copyright© 銀行員の融資総合ガイド , 2020 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.