中小企業や個人事業主の多くが利用している保証協会付融資。
返済が苦しくなった時に条件変更という方法がありますが、保証協会付融資の条件変更はどのように手続きをすれば良いのかを説明します。
条件変更の相談は銀行に行う
保証協会付融資の条件変更の相談は保証協会ではなく銀行に行います。
保証協会付融資を実際に融資しているのは銀行です。
融資の返済も保証協会ではなく銀行に行っているはずです。
したがって保証協会付融資の条件変更の相談先は保証協会ではなく銀行となります。
保証協会付融資の条件変更の相談先は保証協会ではなく銀行
条件変更の一般的条件
条件変更の一般的な条件ですが、これは特定の融資のみを条件変更するのではなくすべての融資を条件変更する必要があります。
またこの際、特定の銀行の融資のみを条件変更するのではなく、すべての取引銀行からの融資を条件変更する必要があります。
条件変更は銀行にとっては今までよりもより多くの貸倒引当を手配する必要があるなど痛手の対応となります。
そのため特定の融資、特定の銀行ということではなく、すべての融資、すべての取引銀行からの融資を条件変更することにより、痛手を病棟にするという背景があるからです。
条件変更に一般的条件:すべての銀行のすべての融資を条件変更する必要がある
条件変更するにはすべての銀行からの同意が必要
上記のような理由から保証協会付融資の条件変更といっても簡単なものではありません。
取引銀行が3つあれば、3つの銀行にそれぞれすべての融資の条件変更を依頼する必要があります。
また仮に条件変更の内容は向こう半年間の利息のみの支払いに変更するというものであれば、すべての銀行のすべての融資を向こう半年間の利払いのみへの変更にする必要があります。
特定の銀行の特定の融資は今まで通りに返済を続けるということは認められません。
そしてすべての取引銀行から条件変更の同意を取り付けてから保証協会に条件変更の申し込み手続きを行うこととなります。
条件変更においてはすべての銀行のすべての融資について同じ内容の条件変更にする必要がある
保証協会への条件変更手続き
さて、保証協会への条件変更手続きですが、これは保証協会付融資を受けているそれぞれの銀行から保証協会に条件変更の申し込みを行うことになります。
保証協会に直接、条件変更の手続きを行うわけではありません。
保証協会への条件変更手続きは銀行経由で行う
保証協会には銀行経由で「条件変更申込書」を提出します。
その後、保証協会にて条件変更の審査が行われ審査が通ると銀行に書面で通知がなされます。
そのうえで、銀行にて融資の条件変更契約を行い保証協会付融資の条件変更手続きが完了となります。
保証協会の条件変更のまとめ
以上、保証協会の条件変更をまとめますと次のようになります。
まとめ
・条件変更の前提としてすべての銀行のすべての融資を同じ内容で条件変更を行う必要がある
・特定の融資だけを条件変更することはできない