手形貸付で融資を受けている場合、一般的の返済は毎月の分割返済か期日一括返済となります。
この手形貸付の借入を途中で繰上返済した場合に、利息はどうなるのかについて説明をします。
目次
手形貸付の利息の支払い方法
最初に手形貸付の利息の支払い方法を理解しておきましょう。
一言で言えば、
利息は前払い
です。
手形貸付6ヶ月で期日一括返済の場合
手形貸付の具体的な利息の支払い方法を説明します。
最初は、
手形貸付の利息支払い例
・返済方法 期日一括返済
この例では手形貸付の融資を受ける時に6ヶ月分の利息を一括前払いするというのが原則となります。
6ヶ月分を一度にすべて前払いをするのが資金繰り面できついということであれば1ヶ月毎の分割前払いがとなります。
いずれにしても利息は前払いです。
後払いではありません。
手形貸付6ヶ月で分割返済の場合
次の例は、
手形貸付の利息支払い例
・返済方法 毎月末の分割返済(計6回)
の場合です。
この例では手形貸付の融資を受ける時に次の返済日まで(おおむね1ヶ月)の利息を前払いします。
そして返済日に次の返済日までの利息を前払いします。
したがって簡単にいうと1ヶ月毎にこの先1ヶ月分の利息を前払いすることになります。
やはり利息は前払いです。
後払いではありません。
手形貸付を繰上返済した場合の利息について
さてここからが本題である手形貸付を途中で繰上返済した場合の利息はどうなるのかについて説明をします。
手形貸付の利息の支払い方法は前払いでした。
そして利息というものは借入している残高に対して計算されます。
利息は借入残高に対して発生する
繰上返済と利息との関係
繰上返済を行うということは借入残高が減りますから以降の利息も比例して少なくなります。
仮に全額を繰上返済するということであれば、繰上返済以降は借入残高がゼロですから利息は発生しません。
ということは繰上返済をすることにより前払いで支払い済みの利息の一部は余計に支払いをしていることになります。
では繰上返済により余計に支払いっている利息の取扱いはどうなるのかと言えば、それは銀行から「戻し利息」という形態で戻されます。
銀行はそのまま受け取るということではありません。
繰上返済をすれば余計に支払った利息は銀行から戻される
手形貸付を繰上返済した場合の利息のまとめ
以上、手形貸付を途中で繰上返済をした場合の利息の取扱いについてまとめますと次のようになります。
まとめ
・手形貸付を途中で繰上返済をすると前払いで余計な利息を支払っていることになる
・そのため余計に支払った利息は銀行から戻される