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銀行融資の基本 融資審査マンの見方 資金繰り

年商2億円で借入金の限度はどれくらいですか?

売上のいくらくらいまでは借入金の限度かとよく言われます。
例えば年商2億円の会社の例にして借入金について説明をしてます。

借入金について考えるべきこと

事業を行っていくうえでもっとも大切なことは資金繰りを維持することです。
この資金繰りを維持するうえでもっとも利用されているのが銀行からの借入金です。
資金繰りの維持するうえで銀行からの運転資金の借入金はその代表的なものです。
また設備投資をする際には比較的まとまった資金が一時的に必要となります。
その設備投資の資金を調達する手段としては、やはり銀行からの借入金がもっとも有効で多くの事業者に利用されています。
つまり銀行からの借入金は事業を行っていくうえで有効でありかつ必要なものです。
無借金経営の会社などは少数派であり、多くの会社や個人事業主が銀行からの借入金を利用しています。
もっとも借入金については次の2つの事柄に注意をする必要があります。

借入金は返済しないといけない

当たり前のことですが借入金は返済をしなければなりません。
返済方法はさまざまで借入金の期限の一括返済をする方法もありますが、多くの借入金の返済方法は毎月の分割返済です。
毎月いくらの借入金を分割返済するかは借入金の借入期間によっても異なっていますが、共通して言えることは借入金が増えれば増えるほど返済額が多くなるということです。
例えば現在、複数の借入金をしているが借入金合計は1億円だとします。
そして毎月の返済額はそれぞれの借入金の返済額の合計となりますが、それぞれの借入金の期間の平均が5年だとすると、おおむねの毎月の借入金の返済額170万円ほど、年間ですと2,000万円ほどになります。

借入金には利息がかかる

これも当たり前のことですが銀行からの借入金には利息がかかります。
制度的に国などから利子補給があり無利息の融資もありますが、これは例外です。
借入金には当然に利息がかかります。
この利息も毎月の借入金の返済時に合わせて支払う必要があります。
ちなみにさきほどの借入金合計1億円の利率の平均が1.5%だとしますと、年間で150万円の借入金利息を支払うことになります。

借入金の資金繰りへの影響

さて年商2億円の場合に借入金の限度額はいくらかを考えるにあたってはやはり2つのことを考慮することがあります。
1つは借入金の返済の資金繰りへの影響です。
借入金はさきほども説明したように資金繰りを安定・維持するために銀行から借入金を調達するわけですが、借入金を受けた後の返済による資金繰りへの影響を考えなければなりません。
さきほどの例で借入金が1億円だとすると年間返済額2,000万円程度になると1つの例を示しました。
そして借入金の返済は基本的には利益による資金のプラスから返済をしていくことになります。
年商2億円の場合、年間2,000万円の利益を獲得するのはどうでしょうか。
簡単でしょうか。
それとも大変でしょうか。
年商2億円で利益がどれくらいになるかはもちろん会社によって異なりますが、一般的に年商2億円で2,000万円の利益を稼ぐにはかなりハードルが高いのではないかと思います。
年商の10%が利益ということになりますが、最終利益率が年商の10%になる会社は少ないと思います。
そうなると年間の返済額2,000万円というのはかなり資金繰りを圧迫することになります。
場合によっては返済による資金繰りの悪化に伴い、さらに借入金が必要になるかもしれません。

借入金利息の利益の影響

さきほどの借入金1億円の例で年間の利息額はおよそ150万円程度になるだろうと説明をしました。
利息は経費です。
つまり150万円という利息により利益がなくなるということです。
今回は借入利率が1.5%として利息額を計算しましたが、借入利率が上昇すればそれだけ利息額も増加します。
つまり借入利率が上がれば利益がなくなる金額が増加するということです。
銀行から借入金を受けている会社の中には銀行への利息支払いのために赤字決算になってしまったという例もあります。

年商2億円で借入金の限度はいくらか?

さて年商2億円で借入金の限度はいくらかですが、これを考えるにあたっては先ほど見てきたように借入金の返済による資金繰りへの影響と借入金の利息による利益への影響を考える必要があります。
例として1億円の借入金の場合、つまり年商2億円の半分の借入金の場合の返済額や利息額を説明してきましたが、利息による利益の影響はそれほど多くないかもしれません。
しかし年間返済額2,000万年は年商2億円の規模では大きな資金繰りに圧迫要因となります。
どこからの時期に再び資金繰りを補填するために新たな借入金が必要となる可能性が大だと言えるでしょう。

借入金は年商の半分以下が限度

以上から、年商2億円であれば年商の半分の1億円でも資金繰りへの圧迫が避けられません。
そのため一般的には年商の半分以上の借入金は危ないということです。
会社によって資金繰りや利益状況は変わりますし、会社によって借入金が必要な理由も異なるでしょう。
しかし1つの目安として年商の半分以上の借入金は危険だという認識は常に持っておいてください。
実際、銀行の融資実務においても年商の半分以上、つまり年商2億円であれば1億円以上の借入金がある融資先に対しては慎重な姿勢で対応をしています。

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