銀行融資の基本

手形割引とは 簡単に説明します

手形割引はしばしば運転資金の調達手段として広く利用されています。
手形割引とは何か、その手形割引の内容と注意点について簡単にわかりやすく説明をします。

手形割引とは

約束手形
この図は手形割引の対象となる約束手形のひな型です。

約束手形とは

まずは手形割引の対象となる約束手形について簡単に説明をします。
ここではあなたは株式会社日本商事の経理担当だとします。
日本商事は山田産業に商品100万円を販売しました。
そしてその販売代金としてこの約束手形を受け取りました。
約束手形で受け取るということは、約束手形を受け取った時点では販売代金を現金で受け取ったわけではありません。
受け取った約束手形が最終的に現金化する時期は上の図ですと④の支払期日である平成21年10月31日です。
この手形が作成(振出といいます)された時期は⑧の平成21年7月25日ですが、仮にあなたがこの手形を受け取ったのが翌日の7月26日だとすると、この7月26日はあくまでも約束手形を受けとった日であって現金として回収したわけではありません。
現金として回収、つまり現金として使えるようになるのは④の支払期日である平成21年10月31日になってからです。
つまりおよそ3ヶ月後ということです。
この間は現金として使えません。
つまり約束手形というのは支払期日に現金を支払うことを約束した証拠ということです。

手形割引とは

山田産業に販売した商品代金100万円は次の仕入資金や社員への給与の支払いなどに必要な資金のはずです。
しかしその大切な資金は平成21年10月31日、つまり3ヶ月後にならないと使えないのでは仕入資金や給与支払いの資金に困ってしまいます。
ここで手形割引が登場します。
この約束手形を銀行で支払期日の前に買い取ってもらう方法があります。
銀行では利息分を差し引いた約束手形を買取り、その買取代金を支払ってくれるのです。
日本商事としては支払期日の前に銀行から利息分を差し引いた手形代金を受け取ることができるのです。
これが手形割引を簡単に説明したものとなります。
日本商事としては手形割引により利息分を差し引いた手形代金を現金として受け取ることができ、仕入資金や給与の支払いに使えるようになるのです。
このため手形割引は仕入資金や給与の支払いなどの運転資金の調達方法として広く利用がされているのです。

手形割引の返済は?

手形割引においては基本的に返済という概念がありません。
手形割引は銀行側からすると手形代金を立て替えている、つまり融資です。
融資は返済をしなければなりませんが手形割引には基本的に返済の必要がないのです。
約束手形を手形割引にて買い取った銀行は当初の支払期日になるとその手形を取立に出すことにより、山田産業から手形代金を銀行が受け取ることとなります。
手形代金を支払期日に銀行が受け取ることにより、手形割引という融資の返済が完了するのです。

手形割引の注意点

手形割引は返済する必要がないため楽なのですが、1つだけ注意点があります。
それは山田産業が支払期日に手形代金を支払うことができずに約束手形が不渡りになった場合です。
手形割引というのは1つの前提条件がついています。
それは手形割引によっていったんは利息分を差し引いて手形代金を銀行が支払ってくれるのですが、その手形不渡りになった場合には銀行に手形割引で買い取ってもらった手形を買い戻さなければならないということです。
したがって手形割引をしてもらった手形が不渡りになった場合には、銀行は手形割引という融資の回収ができないということですから、その手形を買い戻す、つまり手形代金を日本商事は銀行に返済しなければならないのです。
この点が手形割引の注意点です。


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