私たちが普段支払っているクレジットカードの引き落としや住宅ローン、カードローンなどの返済状況はすべて個人信用情報に入金状況として数種類の記号で記録がされています。
この記号はとても重要でクレジットカードや個人ローンの審査に大きな影響を及ぼします。
ここではその入金状況を示す記号についてまとめて説明します。
目次
個人信用情報とは
すでにご存じの方が多いとは思いますが、個人信用情報について簡単に整理をしておきます。
個人信用情報は簡単に言えば私たち個人の借金状況やその支払状況に関する情報が蓄積されているものです。
個人の借金といっても幅広く、カードローンや住宅ローンだけではなくクレジットカードの利用状況やスマートフォンの分割払い状況もその対象になっています。
個人信用情報は審査時に必ず調査される
この個人信用情報はカードローンを新規に申し込む、クレジットカードを新規に作るなどの時には必ず審査の参考情報としてチェックされる情報です。
この個人信用情報の内容は審査にはとても大きな影響を与える特徴があります。
例えば年収が1億円の人であっても個人信用情報に傷がついていると審査はほぼ間違いなく通りません。
それほど個人信用情報は重要なものなのです。
個人信用情報の入金状況記号
個人信用情報には一個人の様々な情報が蓄積されているものですが、その中でもここでは入金状況記号について説明をします。
入金状況記号とは簡単に言えば日々のローンやクレジットカードなどの支払状況を蓄積しているものです。
全部で8種類の記号にて個人の支払状況が情報として記録をされています。
この8種類の記号がそれぞれどのような意味を持つのか、そして審査にどのような影響を与えるのかを説明していきます。
入金記号その1 「$」
$は請求通りにきちんと支払いがされたことを示す記号です。
したがって$は個人信用情報にはまったく傷がつきません。
毎月の入金記号が$であれば「この人はきちんと支払いをしている」という良い評価を受けることになります。
入金記号その2 「P」
Pは請求額の一部だけが支払われたことを示す記号です。
請求額の一部だけが支払われたということですから、残りは支払いが遅れていることを示します。
したがってこのPは個人信用情報に傷がつき、審査には不利に働きます。
入金記号その3 「R」
Rというのはその個人以外の人から支払いがあったことを示します。
これはかなり特殊なケースですので気にする必要はありません。
入金記号その4 「A」
Aは本人の事情で支払日に入金がなかった、つまり支払がされなかったことを示します。
これはまずいですね。
例えば1年の間にAが1回だけであれば、「たまたま入金をするのを忘れた」と考えることが出来ますが、何度もこのAがあると「お金がない」「返済の管理ができていない」などマイナスに考えられてしまうことは確実です。
このAが何度もあるとまず新規にクレジットカードを作ることはできませんし、ローンを申し込んでも審査に通りません。
入金記号その5 「B」
このBというのは支払日に入金はなかったのですが、その理由が本人の事情によるものではなく他の理由で入金がなかった、つまり支払がなかったことを示します。
滅多にこのBという記号がつくことはないのですが、例えば銀行のシステムがトラブルを起こしてしまい銀行口座に入金ができなかったというような場合です。
入金がなかったのは本人の責任によるものではありませんので、個人信用情報に傷がつくわけではありません。
入金記号その6 「C」
Cは支払日に入金がなかった、つまり支払がされていないことを示す記号ですが、その原因が本人の責任なのか本人以外の理由によるものなのか原因が不明な状態であることを示しています。
こちらも滅多に出て来る記号ではありませんので、気にする必要はありません。
入金記号その7 「-」
「-」はその月に請求はなかった、例えばクレジットカードの利用がなく支払いがないことを示す記号です。
請求がないのですから支払う必要もありませんので気にする必要はありません。
入金記号その8 「空欄」
入金状況は金融会社やカード会社が個人信用情報機関に入金状況を情報を知らせることが前提になっていますが、そもそも空欄ということは金融会社やカード会社から情報がなかったことを示します。
クレジットカードの利用がなく請求がなかったことと同じことですから、これも気にする必要はありません。
入金状況記号のまとめ
このようない入金状況記号は全部で8つあります。
そして個人信用情報に傷がつき、審査に確実にマイナスとなる記号はP、Aの2つです。
つまり請求日に全額の支払がなかったことを示す記号です。
このPとAの記号がつかないように毎月の支払はきちんとしましょう。