メインバンクとよく言われますが、複数の銀行と取引がある場合にどの銀行がメインバンクなのか実際にわからないこともあると思います。
メイバンクとは何か、メインバンクを決める基準などメインバンクの定義についてわかりやすく説明をします。
目次
メインバンクに関する質問
中小企業を経営しておりもうすぐ3年になります。
現在、2つの銀行とつきあいをしています。
ところでメインバンクという言葉がありますが、メインバンクはこちらが勝手に決めるものなのでしょうか。
それともメインバンクの決まり事のようなものはあるのでしょうか。
3年目を迎えるあたり銀行とのつきあいもきちんと行いたいと考えています。
メインバンクの役割
まずメインバンクの役割について説明をします。
メインバンクというのは取引先の事業の継続について他の銀行よりも大きな責任を負っています。
最後の頼みはメインバンクとも言われますが、メインバンクは取引先の資金繰りなどを支援して事業の継続を支える強い役割を負っています。
実際、メインバンクの銀行自身も取引先の支援について高い責任感を感じています。
さらにメインバンクに対する社会的な要請もあるでしょう。
例えば事業者が資金繰りに苦しんでおり、このままで資金繰りを破綻をきたしてしまうとなった場合、その事業者の資金繰りを支援して破綻しないように支えるのがメインバンクの大きな役割です。
他の銀行が融資に応じないとしてもメインバンクは融資に応じて事業の継続を支援するといった具合です。
メインバンクには取引先を事業継続を支援する社会的な役割がある
メイバンクの決める基準
ではメインバンクはどのように決めれば良いのか、その基準のようなものをご案内します。
借入残高がもっとも多い
借入残高がもっとも多い銀行はメインバンクと考えることができます。
第三者が見た場合、基本的に借入残高がもっとも多い銀行がメインバンクだと考えられています。
売上入金先として使っている銀行
日頃の売上の入金先として使っている銀行がメインバンクとする考え方もあります。
現実には売上の入金先として使っている銀行からの借入残高がもっとも多いことが多いでしょう。
相談しやすい銀行
複数の銀行とつきあっているとその銀行の雰囲気の違いにより相談しやすい銀行と相談しにくい銀行があるでしょう。
そうした場合相談しやすい銀行をメインバンクとして付き合っていくという考え方もあります。
メインバンクが誰が決めるのか
メインバンクは誰が決めるのかと言えば、最終的にはお客さん自身でしょう。
「この銀行をメインバンクにしたい」とお客さんが考えて、その銀行を中心に借入を検討するようになれば自然と借入残高がもっとも多くなるものです。
そしてその銀行は「うちが一番融資が多いからうちがメインバンクだな」と考えるものです。
メインバンクはお客さん自身が決めればよい
メインバンクの定義のまとめ
メインバンクの定義についてまとめますと次のようになります。
まとめ
・メインバンクは取引先の事業を最後まで支援する社会的役割を担っており、銀行自身もそのように考えている
・メインバンクは誰が決めるものではないが、お客さん自身がメインバンクを決めればよい