妻の借金バレない？住宅ローン申込時の注意点とは

夫が住宅ローンを申し込む場合に妻の借金がバレるのではないかと不安になる人がいるはずです。
夫が住宅ローンを申し込むことにより夫の内緒の妻の借金がバレるのでしょうか？それともバレないのでしょうか？
融資担当の銀行員が説明をします。

基本的に妻の借金はバレない

夫が住宅ローンを申し込む場合、基本的には妻の借金がバレることはありません。

住宅ローンの審査対象者

住宅ローンの審査に対象となる人は基本的住宅ローンを申し込んだ人だけです。
夫が住宅ローンを申し込む場合には夫だけが住宅ローンの審査の対象となります。
妻であっても家族であっても夫の住宅ローンに関連して審査されるということはありません。
住宅ローンの審査においては妻とか家族とかは関係がありません。
あくまでも借りる人である夫だけが住宅ローンの審査の対象となるのです。

妻は調べられない

住宅ローンの審査の対象ではないということであれば、妻が調べられることはありません。
したがって妻に夫に内緒の借金があるとしても、妻の借金がバレるということはありません。

夫婦収入合算で妻の借金がバレる

しかし住宅ローンの申し込み方法によっては妻の借金がバレることがあります。
その代表的なケースは夫婦収入合算で住宅ローンを申し込む場合です。

夫婦収入合算とは

ご存知の方も多いとは思いますが、夫婦収入合算ついて簡単に整理をします。
夫が住宅ローンを申し込む場合、夫だけの収入だけでは住宅ローンが通らない、あるいは住宅ローンが通るとしても希望金額までは届かないといったことがあります。
このような場合に妻の収入も合算して住宅ローンの審査を受けることにより住宅ローンが通る、希望金額まで住宅ローンが利用できるといったケースがあります。
夫の収入に妻の収入もプラスして住宅ローンを申し込むことを夫婦収入合算と呼んでいます。
実際に夫婦収入合算で住宅ローンを申し込むケースは数えきれないほどあります。

夫婦収入合算で妻も審査の対象になる

このように夫婦収入合算は夫単独の収入の時よりも住宅ローンの審査が通りやすいとかより多くの住宅ローンが利用できるというメリットがあります。
その一方で夫婦収入合算にはデメリットもあります。
そのデメリットの1つが夫だけではなく妻も住宅ローンの審査の対象になるということです。

妻の個人信用情報が調べられる

夫婦収入合算で住宅ローンを申し込むと夫はもちろんのこと、妻の個人信用情報も調べられます。
そして個人信用情報を調べることにより妻に借金があることがバレます。
住宅ローンの申し込み時には他に借金があるかどうか記載する項目がありますが、仮に他に借金がないとして記載をしても個人信用情報を調べることにより容易に借金がバレます。

夫婦収入合算以外で妻の借金がバレるケース

夫婦収入合算は妻の借金がバレる代表的な例ですが、実は他にも妻の借金がバレることがあります。

住宅を夫婦の共有名義にすると妻の借金がバレる

購入する住宅を例えば夫が1/2、妻が1/2の持ち分といったように共有名義にするケースがあります。
これ自体は珍しいことではなく、かつ購入する住宅を夫婦の共有名義にすることは何ら問題はありません。

妻は住宅ローンの担保提供者になる

住宅ローンを利用する場合には購入する住宅を必ず担保に入れなければなりません。
夫が住宅ローンを申し込む場合、夫の持ち分の部分だけを担保に入れるわけではありません。
妻の持ち分を含めて住宅全部を担保に入れる必要があります。
ということは妻は夫の住宅ローンの担保提供者になるということです。

担保提供者は住宅ローンの審査対象になる

そして担保提供者は住宅ローンの審査の対象になります。
つまり担保提供者である妻は住宅ローンの審査の対象になるということです。
住宅ローンの審査の対象になるということはさきほども説明をしましたように、妻の個人信用情報が調査され妻の借金がバレることになります。

なぜ担保提供者が住宅ローンの審査対象になるのか

ところで担保提供者である妻はなぜ夫の住宅ローンの審査の対象になるのでしょうか？
それは妻に借金があり、その返済が遅れているなどした場合に妻の資産が差し押さえられてしまう可能性があります。
住宅ローンを実行する銀行としては住宅ローンの担保になっているものに他の銀行等から差し押さえが入るということは非常に煩わしい事態になります。
このような背景もあり担保提供者は住宅ローンの審査の対象になるのです。

妻の借金バレない？住宅ローン申込時の注意点とはのまとめ

以上、夫の住宅ローンの申し込み時に妻の借金がバレるかどうかについてまとめますと次のようになります。