クレジットカードのキャッシングとカードローンはいずれもカード1枚でATMからお金を引き出せる、つまり借金ができるという点で同じ特徴があります。
しかしクレジットカードのキャッシングとカードローンでは違いもあります。
その違いを説明します。
利用限度額の違い
まず利用できる金額が違います。
クレジットカードのキャッシングは小さい
まずクレジットカードのキャッシングはあくまでもクレジットカードに付帯しているサービス、つまりおまけについている機能です。
したがってクレジットカードの利用限度額の範囲内でキャッシングの利用限度額は10万円とか20万円など比較的小さい利用限度額で設定されています。
カードローンは大きい
これに対してカードローンはローン専用のサービスです。
そのためカードローンの利用限度額は50万円とか100万円、なかには500万円以上の高額な利用限度額が設定されています。
このように利用限度額はクレジットカードのキャッシングよりカードローンの方が大きく設定されているのが一般です。
金利の違い
クレジットカードのキャッシングもカードローンもどちらも借金ですからそれぞれ金利が発生します。
しかし一般的に金利は異なります。
クレジットカードのキャッシングの金利
クレジットカードのキャッシングはクレジットカード会社によって多少の違いはあるかもしれませんが、ずばり18%と考えてください。
例えば10万円のキャッシングを1年間ずっと使っているとすると年の金利額は18,000円です。
カードローンの金利
カードローンの金利はカードローン会社や利用限度額によって異なりますが、7%~15%くらいの範囲のものが多いのではないでしょうか。
カードローンの中には3%台といったものもあります。
いずれにしてもカードローンの金利はクレジットカードのキャッシングの金利に比べて低く設定されているのが一般的です。
返済方法の違い
クレジットカードのキャッシングとカードローンでは返済方法も異なるところがあります。
クレジットカードのキャッシングの返済方法
クレジットカードのキャッシングの返済方法は原則として一括払いです。
クレジットカードの締日の関係もありますが、キャッシングを利用した翌月もしくは翌々月の一括払いが原則的な返済方法です。
なお後で一括払いをリボ払いに変更することも可能です。
カードローンの返済方法
カードローンの返済方法はリボ払いです。
カードローンの利用残高に応じて決められている金額にて返済を行います。
したがって一括払いが原則のクレジットカードのキャッシングに比較して返済がゆっくりと行うことができます。
審査難易度の違い
クレジットカードのキャッシングはさきほどの案内しましたようにクレジットカードの付帯機能としてつまりおまけとしてついているサービスです。
キャッシング枠を設けるには一定の審査がありますが、クレジットカードの付帯機能としてのキャッシングですからそれほど審査の難易度は高くはありません。
クレジットカードを持っていれば利用限度額の違いはあるものの、ほぼキャッシングは利用できます。
これに対してカードローンはローン専用ですからしっかりとした審査があります。
クレジットカードのキャッシングと比較してカードローンは審査難易度が高いと言えます。
まとめと利用の分け方
このようにクレジットカードのキャッシングとカードローンでは利用限度額・金利・返済方法・審査難易度において違いがあります。
クレジットカードのキャッシングは一時的で急な比較的少額な出費との時に利用するのが良いと思います。
これに対してカードローンは利用限度額も大きく設定されていますから、まとまった目的、例えば結婚費用とか教育資金などの利用するのが良いでしょう。
大切なことはクレジットカードのキャッシングとカードローンもいずれも後日の返済がありますから、返済することを頭に入れて利用するように心がけましょう。