複数行から借入がある場合の返済条件見直し交渉
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業績が厳しい企業から私のところに返済条件の見直しの相談が相次いでいます。
借入している銀行が1行の場合はその銀行にだけ返済条件見直しを相談すればよいのですが、借入している銀行が複数ある場合は、それぞれの銀行毎に相談を行わなければなりません。
複数の銀行から借入している場合、各銀行間の利害が絡み多少複雑になることがあります。
相談を受ける側である私たち銀行員は、返済条件見直しを受け入れる条件の1つとしてそれぞれの銀行が平等の条件で受け入れることを前提としています。
簡単な事例で具体例を説明します。
A銀行とB銀行からそれぞれ1,000万円ずつ合計2,000万円を借入しているとします。
そして相談をした企業は月100万円なら銀行への返済にお金を回せるとします。
この場合、A銀行とB銀行への返済額はそれぞれの融資シェア、この場合は50%ずつに応じて返済を受けることになります。
100万円の50%、つまりA銀行とB銀行はそれぞれ50万円ずつ回収するということです。
これが原則です。
A銀行とB銀行の条件は平等です。
しかしこれはA銀行とB銀行とも無担保で融資をしている場合です。
仮にA銀行は全額無担保融資で、一方のB銀行は社長の自宅不動産を担保にしている場合はどうでしょうか。
この場合では仮にこの企業が倒産してしまった場合、A銀行は無担保ですからほとんどの融資金はほぼ全額が焦げ付いてしまいます。
一方のB銀行は社長の自宅不動産を競売にかけて、そこからの回収が期待できます。
したがってA銀行とB銀行にそれぞれ50万円ずつの返済ではA銀行とB銀行は平等の条件ではないのです。
無担保融資であるA銀行からはより多くの返済を求められることが考えられます。
実際の場合は担保価値の問題や、信用保証協会保証付の融資がある場合は、信用保証協会も絡んできますから、多少複雑になります。
相談をする会社側としてはそれぞれの銀行に相談を行い、ある銀行から要請されたことを別の取引銀行に話して、妥協を求めるなどの交渉事が必要になってくるケースがあります。
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