信用保証協会の保証付融資は原則として借り換えをすることができます。
信用保証協会の借り換えについてわかりやすく説明をします。
目次
借り換えとは
最初に借り換えとは何かを簡単に整理しておきます。
仮に現在、融資Aを借入しているとします。
その後、融資Bを新たに借入して同時に融資Aを繰上返済します。
そうすると融資Aが融資Bに変わります。
この融資Aを融資Bにすることを借り換えと呼んでいます。
借り換えが利用されるケース
借り換えが利用されるケースとしては次の2つが主なケースです。
借入金額を増額する
融資Aの現在残高が1,000万円だとします。
金額3,000万円の融資Bを新たに借入して同時に融資Aを繰上返済することで融資Aから融資Bへの借り換えが行われるとともに、実質的に2,000万円の新たな融資が受けられることになります。
返済負担を軽減する
融資Aの毎月の返済額は元金で700千円だとします。
融資Aよりも融資期間が長い融資Bに借り換えをすることで毎月の返済額を例えば500千円などに減額をすることができます。
このように借り換えは資金繰りの都合から返済負担を軽減するために用いられることもあります。
信用保証協会保証付融資の借り換え
信用保証協会の保証付融資も借り換えをすることができます。
むしろ信用保証協会の保証付融資の借り換えは頻繁に行われているともいえるでしょう。
他の銀行の融資の借り換えが可能
信用保証協会の保証付融資においてA銀行とB銀行の2つの銀行で利用をしている場合、A銀行にてB銀行の信用保証協会の保証付融資を借り換えすることもできます。
複数の融資の借り換えも可能
仮に現在、A銀行にて5つの信用保証協会の保証付融資を利用している場合に、この5つの信用保証協会の保証付融資をすべて借り換えをして1つの信用保証協会の保証付融資にすることもできます。
よく返済負担を軽減する目的で複数の信用保証協会の保証付融資を借り換えすることが行われています。
借り換えができないケースもある
借り換えができないケースもあります。
一例として、例えば現在、一般保証制度にて信用保証協会の保証付融資を利用しているとします。
これを利子補給があり実質的に金利が有利だということで、地方公共団体の制度融資にて借り換えすることはできません。
どれが借り換えが可能かどれが借り換えができないのか、なかなか紛らわしいところがありますから、融資を受けている銀行に確認をしてください。
借り換えを銀行が嫌がることもある
信用保証協会の保証付融資は信用保証協会が100%返済の保証をする責任共有制度対象外の融資と信用保証協会が80%返済の保証をする責任共有対象の融資があります。
銀行からすれば当然、100%返済の保証をする責任共有対象外の融資の方が有利です。
そのため100%返済の保証をする責任共有対象外の融資を80%返済の保証となる責任共有制度の融資で借り換えすることは銀行にとっては不利ですから、このような借り換えは銀行が応じない可能性があります。