住宅ローンの審査は銀行の個人ローンのなかでもっとも審査が厳しいローンです。
今回は住宅ローンの審査と携帯滞納との関係について整理をします。
目次
住宅ローンの審査項目一覧
この図は銀行で行われている住宅ローンの審査項目の一覧です。
この中で携帯滞納が関係してくるのは10の他社借入状況の審査項目です。
他社借入状況の審査内容
他社借入状況の審査では主に2つの項目を調査しています。
1つはどこから借入をしているかです。
もう1つは支払状況の調査です。
今回の携帯滞納に関しては後者の支払状況が関係してきます。
個人信用情報の調査
他社借入状況の確認は個人信用情報の調査によって行っています。
住宅ローンの審査では必ず個人信用情報の調査が行われます。
この個人信用情報の調査では直近2年間の支払状況がわかります。
支払日にきちんと支払いが行われているかどうかがわかるのです。
1日でも支払が遅れるときちんと支払いが行われなかったということになります。
この点において携帯滞納が影響してきます。
しかし携帯滞納といっても住宅ローンの審査に影響する場合と影響しない場合があります。
それは携帯料金の支払方法や機種本体は分割支払いにて購入しているかどうかによって異なってきます。
携帯滞納が住宅ローンの審査に影響するケース
機種本体を分割支払いにて購入をしている
携帯滞納が住宅ローンの審査に影響するケースとしては携帯やスマートフォンの機種本体を分割支払いにて購入している場合です。
分割支払いにて購入する場合にはこの分割支払いの契約が個人信用情報に登録されることになります。
個人信用情報に登録された場合には、その支払状況が毎月登録されます。
機種本体の分割支払いは他の料金と一緒に支払を行いますから、この支払が遅れる、つまり携帯滞納となると個人信用情報に支払日に支払がなかったことが登録されるようになります。
携帯滞納の回数が1回や2回程度であれば、他の住宅ローンの審査項目との兼ね合いもありますが住宅ローンの審査に通る可能性はあります。
しかし携帯滞納の回数が何度もあれば、住宅ローンの審査には通りません。
携帯料金をクレジットカード払いとしている
携帯料金をクレジットカード払いとしている場合には、携帯料金はクレジットカード会社が支払ますから携帯滞納という事態にはなりません。
しかし今度はクレジットカードの支払状況が個人信用情報の調査対象となります。
したがって携帯料金を含めたクレジットカードの支払状況が悪いと住宅ローンの審査には通りません。
携帯滞納が住宅ローンの審査に影響しないケース
機種本体を一括払いで購入している
携帯滞納が住宅ローンの審査に影響しないケースの前提としては機種本体を分割支払いではなく一括払いにて購入していることです。
一括払いで機種本体を購入する場合には個人信用情報に登録がされないからです。
携帯料金を請求書や銀行口座引落で支払っている
機種本体を一括払いで購入しており、かつ携帯料金をクレジットカード払いではなく、請求書による支払や銀行預金口座からの引落で行っている場合には、携帯滞納は住宅ローンの審査には影響しません。
なぜなら請求書による支払や銀行預金口座からの引落による支払は個人信用情報の登録対象ではないからです。
この場合には例えば何度も携帯滞納をしていても住宅ローンの審査には影響しません。
住宅ローンの審査と携帯滞納の関係まとめ
以上をまとめますと次のようになります。
まとめ
・機種本体を分割支払いで購入している→携帯滞納は住宅ローンの審査に影響する
・機種本体を一括払いで購入し、かつ携帯料金を請求書払いか銀行口座引落としている→携帯滞納は住宅ローンの審査に影響しない