信用保証協会に申し込む前に仮審査の位置づけである事前相談を行うことができます。
信用保証協会の事前相談の方法と事前相談の効果について説明をします。
目次
信用保証協会の事前相談に関する質問
運転資金の借入を希望して信金さんに相談しました。
希望額は500万円です。
後日、信金さんから「信用保証協会と事前相談した結果、500万円は無理だが300万円なら可能」と連絡を受けました。
300万円で正式申込を行うつもりですが、信用保証協会の審査が通らないことはありますか?
信用保証協会の事前相談とは
信用保証協会に申し込むを行う際には信用保証委託申込書をはじめとしていろいろな書類の提出が必要となります。
せっかくいろいろと書類を準備したのに信用保証協会の審査が通らなかったということは当然ありうることです。
また信用保証協会ではいくらくらい保証をしてくれるものか事前に知ることができれば、その後の計画が立てやすいのではないでしょうか。
信用保証協会では正式申し込みを行う前に事前相談ができる仕組みがあります。
信用保証協会への事前相談の方法
信用保証協会への事前相談は融資を受けようとする銀行経由で行うことができます。
銀行を介さずに直接、信用保証協会に事前相談を行うこともできますが、直接事前相談を行うとなると、信用保証協会に決算書などの資料を改めて提出する必要があります。
銀行経由で事前相談を行うとすでに銀行に提出している資料を利用して事前相談を銀行が行ってくれます。
また信用保証協会では銀行経由を前提にして事前相談の手続きがある程度ルール化されていますので、時間的にも銀行経由で信用保証協会に事前相談を行った方がよろしいかと思います。
信用保証協会への事前相談の効果
さて信用保証協会への事前相談の効果ですが、結論から申し上げますと事前相談で回答がなされた金額はほぼOKと考えて差し支えがありません。
今回の質問事例ですと、事前相談の結果、信用保証協会から500万円ではなく300万円なら検討可能との回答があったということですから、300万円であれば信用保証協会の保証制度が利用可能であり銀行から信用保証協会保証付融資が受けられると考えて差し支えがありません。
管理者の実務経験においても信用保証協会に事前相談を行ったうえで正式申し込みを行い、その結果、事前相談と異なる結果に遭遇したことは記憶がある範囲ではありません。
そのくらい信用保証協会の事前相談の効力は高いと言えます。
ただし注意点があります。
信用保証協会の事前相談の注意点
信用保証協会に事前相談をした際にいくつかの条件が信用保証協会から提示されることがあります。
信用保証協会への事前相談で条件提示されるケースが多い事項としては、
注意点
・税金をきちんと納付していること
・最新の試算表で足元の業績が大きく変化していないこと
がよくある事例です。
したがって税金を滞納しているとか、足元の業績が急激に悪化しているといったことがあると正式申し込みを行った結果、事前相談とは異なる結果になる可能性はあります。
信用保証協会の事前相談まとめ
以上、信用保証協会の事前相談をまとめますと次のようになります。
信用保証協会の事前相談まとめ
・信用保証協会の事前相談の精度は高く、基本的には事前相談の内容が正式申し込みの回答となる
・信用保証協会の事前相談時に提示される条件には注意