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銀行融資の基本 融資審査マンの見方

メインバンクから融資を断られることは?

事業の多くは複数の銀行と取引をしておりその中でもいわゆるメインバンクの取引銀行があります。
メインバンクは融資の最後の綱とも言えます。
メインバンクから最後の綱の融資を断られた場合の対応について説明します。

メインバンクの役割

メインバンクは単に複数の取引銀行の中でもっとも融資残高が多いだけの位置づけにとどまりません。
メインバンクは融資先の資金繰りの維持に一定の社会的責任を負っています。
業績が悪化して資金の調達が思うようにいかない、どこの取引銀行も相手にしてくれないといった場合でも、メインバンクは最後の資金繰りの砦として融資先の資金繰りが破綻しないように支援を行い、融資先の事業の存続に最後まで付き合う一定の役割を持っています。

メインバンクは事業者の資金繰りを維持し事業の存続を支える社会的な役割がある

あるメイン先の事業者の例

以前担当していた会社は業績が毎年苦しく、資金繰りに困ると追加の融資を行なって支援をしてきました。
その会社は当行の他に3つの金融機関と取引がありましたが、どの金融機関も相手にしてくれません。
業績が毎年赤字続きの状態だったからです。
他の金融機関に融資を断れては当行に融資相談があり、潰すわけにはいかないという当時の判断で融資を行い資金繰りの支援を行なっていました。
先月に追加融資を行なった後に再び今月融資の相談を受けました。
こういうことは過去にもあったことですが、ここ最近はその頻度が高まっていました。

融資打ち切りの判断

追加融資を行うにあたっては銀行内では「今回の融資で当面の資金繰りは維持出来る」とか「業務の改善計画に基づき、徐々にではあるが今後は業績の回復が期待できる」といった判断根拠で銀行は融資に応じているわけです。
ところが毎月のように融資の相談があるということは当面の資金繰りは維持出来るとは言えません。
また資金が足りないということは計画通りに業務の改善が進んでいないとも考えられます。
そうであればどれだけ資金繰り支援のために融資を行なっても、業績や資金繰りの改善は期待出来ないということです。
さらにはそれだけ銀行の貸倒の見込み額が増大してしまうということです。
銀行も主力先の資金繰りの維持に一定の責任を負っているといっても、自ずと限度があります。
いたずらに、回収の見込みがない融資を続けてもそれだけ将来の貸倒損失が膨らむだけということであれば、もう追加の融資を行うことは難しくなります。

返済見込みがなければ今後の貸倒損失を増やすだけ

メインバンクから融資を断られた場合の対応

メインバンクから融資を断られた場合の対応は大きく2つです。

他から資金調達をする

メインバンクから融資を断られた場合の対応の1つ目は他から資金調達をして資金繰りをつなぐという方法です。
メインバンク以外の取引銀行の中で売上金を入金しているところ、あるいは個人的に預金などをしている銀行にまずは融資の相談をしてみてください。
売上金を入金している取引銀行は売上金の入金を拠り所として融資に応じることがあります。
また個人的に預金をしている銀行もその個人預金を拠り所として融資に応じることがあります。
これらの銀行からも融資を断られた場合でなお資金調達を希望するのであれば、いわゆるノンバンクと呼ばれる金融業者からの融資を申込むかどうかということになります。

売上入金をしている銀行や個人預金がある銀行に融資相談をする

リスケをする

おそらくメインバンクから融資を断られる場合に、融資ではなくリスケによる資金繰り支援の提案があると思います。
リスケをすると毎月の返済負担が減少し、毎月返済に回していた資金を運転資金などの資金繰りに使用することができます。
このリスケは銀行が行う最後の資金繰り支援です。

リスケにより資金に流出を防ぎ、資金繰りの維持を図る

メインバンクから融資を断られた場合のまとめ

以上、メインバンクから融資を断られた場合の対応についてまとめますと次のようになります。

まとめ

・売上を入金している銀行もしくは個人的の預金取引がある銀行に融資相談を行う
・リスケにより返済負担を軽減させ、資金繰りの維持を図る

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