信用保証協会を初めて利用する場合には信用保証協会との面談があります。
この信用保証協会との面談の際に資料の提出が求められることが少なくありません。
面談の際に求められる資料の代表的なものとその趣旨を説明します。
目次
信用保証協会との面談時の資料についての質問
個人事業主として建築業を営んでいるものです。
つきあいのある信金さんからの勧めもあり、今回初めて融資の申し込みを行いました。
信用保証協会の制度融資です。
信金さんから来週以降に信用保証協会の担当者さんとの面談があることの連絡をもらいました。
同時に信用保証協会との面談時に賃貸契約書、請負契約書、売掛金が入金されている3ヶ月分の通帳の写しを提出するようにとの連絡ももらいました。
言われた書類がすべて準備をしましたが、なぜこれらの資料が必要なのか教えてください。
信用保証協会が面談する理由
まずそもそもなぜ信用保証協会が面談を求めて来るのかを説明します。
信用保証協会が面談を行う理由は事業実態の確認です。
事業実態の確認が信用保証協会が面談を行う一番の理由
信用保証協会への申し込みは一般的に融資を受ける予定の銀行や信金などの金融機関経由で行います。
信用保証協会の申込書類は事業内容や業歴などを記載する欄がありますし、決算書も金融機関経由で信用保証協会に提出が行われます。
したがって信用保証協会は事業内容や業績は把握しています。
その上での信用保証協会との面談ですが、その面談の主な目的な事業実態の確認です。
面談場所は事務所
信用保証協会との面談は信用保証協会に出向いて行われるのではなく、信用保証協会の担当者が申し込みをされた事業者の事務所に訪れてその場で行われます。
さきほど信用保証協会の面談は事業実態の確認が主な目的だと説明をしましたが、その目的のために信用保証協会との面談は事業者の事務所内で行われます。
信用保証協会との面談は事業者の事務所で行われる
信用保証協会との面談時の資料について
さて、さきほどの質問のなかで信用保証協会との面談時の資料として【賃貸契約書】【請負契約書】【売上入金先の通帳の写し】の準備が求められているとありました。
実はこの3つの資料は信用保証協会との面談時の資料としてはよくある代表的なものです。
これらの資料がなぜ必要なのか、その趣旨を説明します。
賃貸契約書
これは本社や支店、営業所、工場などを賃借している場合に必要となります。
自前の本社や支店などが自社の所有のものであれば不要です。
賃借の場合には賃貸契約書にてきちんと借りて事業を行っていることの証としての意味から提出が求められるものです。
請負契約書
今回の質問者が建築業が営んでいることから請負契約書の提出が求められているわけですが、その他の事業を営んでいる場合には発注書など契約関係書類に置き換えてください。
請負契約書などは事業の受注がきちんとあることを確認する目的のために提出が求められます。
売上入金口座の通帳の写し
請負契約書などの発注書類に基づいてきちんと売上金が回収されているかどうかを確認するために通帳の写しの提出が求められます。
信用保証協会との面談時に求められている資料についてのまとめ
以上、信用保証協会との面談時に求められる資料についてまとめますと次のようになります。
まとめ
・信用保証協会との面談場所は事業者の事務所内
・信用保証協会との面談時に提出が求められる資料の代表的なものは【賃貸契約書】【請負契約書】【売上入金先の通帳の写し】の3つ
・これらの資料はいずれも事業実態の確認のため