クレジットカードの複数枚利用中、その他にカードローンも利用中。
この状態で例えばクレジットカードの1枚の支払が延滞となった場合、他のクレジットカードやカードローンも利用停止になってしまうのかどうかをまとめました。
すぐには利用停止にはならない
クレジットカードをAとBの2枚を利用中、そしてカードローンCも利用している場合にクレジットカードAの支払が延滞となってしまった場合、すぐにクレジットカードBとカードローンCが利用停止になってしまうのかどうかですが、結論としてはすぐにクレジットカードBとカードローンCが利用停止になることはありません。
支払が延滞しているクレジットカードAについては早ければ2日後ぐらいには利用停止になってしまいます。
しかしクレジットカードBとカードローンCはクレジットカードAと同じタイミングで利用停止になることはありません。
これはクレジットカードAとクレジットカードB、そしてカードローンCは直接には連携して情報交換をしてはいないからです。
クレジットカードAの会社がクレジットカードBの会社とカードローンCの会社に利用者が支払を延滞していることは伝えることはないからです。
信用情報機関の存在
クレジットカードA、クレジットカードB、カードローンCはそれぞれ独立した会社ですから、利用顧客の情報を直接交換することはありません。
そのためクレジットカードAの支払が延滞になっていることをクレジットカードBとカードローンCは直接知ることはありません。
しかしクレジットカードA、クレジットカードB、カードローンCはそれぞれ必ず個人信用情報機関に加盟しています。
この個人信用情報機関を通してクレジットカードBとカードローンCはクレジットカードAで延滞が発生していることを知ることとなります。
クレジットカードAで延滞が発生していることを知ったとしてクレジットカードBとカードローンCがそれぞれの自社の利用をほぼ自動的に停止する処置を取ることはありません。
しかしながら他のクレジットカードにて延滞が発生しているということはその利用顧客の資金繰りが悪化していることを具体的に示すサインです。
時間の問題でクレジットカードBやカードローンCの支払も延滞になる懸念が生じることとなりますから、大半の場合はクレジットカードBもカードローンCも時間の問題で利用停止になってしまいます。
延滞の定義
ところで支払日に支払が出来なかった場合、それは延滞です。
しかし個人信用情報における延滞は少し定義が異なります。
支払日に支払が出来なかったからといって個人信用情報の上では直ちにそれが延滞になるわけではありません。
個人信用情報において延滞として定義される延滞日数は60日以上もしくは90日以上の場合です。
支払日に支払が出来なかったとしても翌日とか1週間後に支払をすればそれは個人信用情報の上では延滞として扱われることはありません。
入金状況記号
では少しぐらい支払が遅れても他のクレジットカードやカードローンが利用停止にはならないと安心することはできません。
個人信用情報には毎月のクレジットカードやカードローンの支払状況を直近の2年間記録されています。
そして支払日に支払がされずに仮に翌日に支払ったとしても当月の支払状況欄には「A」という入金状況記号が記録されます。
入金状況記号「A」は支払日に支払がなかったことを示す記号です。
延滞情報とは別の情報です。
この入金状況記号「A」という情報を見ただけで利用停止処置を取るクレジットカードやカードローン会社がありますから油断はできません。