クレジットカードのリボ払いは支払いを平準化することができて支払負担を軽減してくれるサービスです。
例えば10万円の買い物をクレジットカードにて購入すれば本来は翌月などに10万円を一括支払しなければなりませんが、それを毎月2万円毎の支払などにできるサービスです。
しかしクレジットカードのリボ払いには手数料が発生します。
その仕組みを説明します。
クレジットカードのリボ払いとは
クレジットカードの支払の原則は翌月もしくは翌々月の一括払いです。
冒頭の例ですと10万円の買い物をクレジットカードにて支払った場合には、翌月もしくは翌々月に10万円のクレジットカードの支払があります。
これがクレジットカードの支払の原則です。
リボ払いはこの原則10万円の一括支払を毎月2万円などと月々の支払負担を軽くすることができるサービスです。
お金に余裕がない時にはクレジットカードのリボ払いは強い味方になってくれます。
クレジットカードのリボ払いは手数料がかかる
このように便利なクレジットカードのリボ払いですがデメリットは手数料がかかることです。
手数料とは簡単に言えば利息です。
クレジットカードの支払の原則は一括払いでした。
それをリボ払いにするということは分割で支払うということで一種の借金になります。
借金ですから手数料、つまり利息が発生するのです。
リボ払い手数料(利息)の計算方法
リボ払い手数料(利息)の計算方法は単純です。
元金とはリボ払いの残高です。
元金に利率(金利)を乗じることでリボ払いの手数料(利息)を計算することができます。
例えばリボ払いの残高が10万円とし、リボ払いの利率(金利)が年15%であるとすると、リボ払いの手数料(利息)は次のようになります。
10万円×15%=15,000円
日割方式と月利方式
ところでさきほどの15,000円は年間にかかるリボ払いの手数料(利息)の金額です。
クレジットカードのリボ払いの支払は1か月ごとですから、実際は年間のリボ払い手数料(利息)ではなく1か月分のリボ払い手数料(利息)を毎月支払うことになります。
この1か月分のリボ払い手数料(利息)の計算方法はこれも簡単なのですが、細かい話をしますと日割方式と月利方式というものに分かれます。
日割方式とは
日割方式とは1か月を日数におきかえてリボ払い手数料(利息)を計算する方法です。
1か月を31日としますと、1か月分のリボ払い手数料(利息)は次のようにして計算されます。
リボ払い残高10万円×リボ払いの利率(金利)15%×31/365=1,273円
年間15,000円のリボ払い手数料(利息)から1か月分を計算するために31/365を乗ずることになります。
月利方式とは
これに対して月利方式とは1か月を日数に考えるのではなく1年間の1/12として考えるのです。
月利方式の場合には1か月分のリボ払いの手数料(利息)は次のようにして計算されます。
リボ払い残高10万円×リボ払いの利率(金利)15%×1/12=1,250円
日割方式と月利方式では若干の金額の違いが発生しますが、1年間トータルでは違いは生じません。
リボ払いの手数料(利息)を節約するには
リボ払いの手数料(利息)の金利(利率)はクレジットカード会社によって異なりますが、おおむね15%前後で設定されており高い金利水準です。
よく毎月支払いをしているが半分以上が利息の支払で元金がほとんど減らないという話を耳にされると思いますが、理由はこのリボ払いの手数料(利息)の高い金利に原因があります。
当然、少しでもリボ払いの手数料(利息)を節約したいところです。
リボ払いの手数料(利息)を節約する唯一の方法は繰上返済(随時返済・任意返済)を積極的にこまめに行うことです。
リボ払いの手数料(利息)はリボ払いの利用残高に対して発生します。
したがってリボ払いの利用残高が少なくなればリボ払いの手数料(利息)も少なくなります。
そのためには毎月の支払の他にATMを使って手元にお金の余裕がある時は少しでも繰上返済(随時返済・任意返済)を行いましょう。
またATMで繰上返済(随時返済・任意返済)ができないクレジットカードでも毎月の支払に上乗せして支払うことができます。
1回あたりは少しのリボ払いの手数料(利息)の節約にしかならないかもしれませんが、積もり積もれば決して馬鹿にできない節約額になります。
繰上返済(随時返済・任意返済)がリボ払いの手数料(利息)を節約する唯一の方法です。