時々テレビドラマで金融業者が自宅に押し入るように訪れて借金の取り立てを激しくせまるシーンがあります。
実際にそういうことはあるのか、ないのか気になると思います。
金融業者は本当に自宅などに強引に借金の取り立てに来るのかどうかを説明します。
取立にもリスクがある
銀行も含めて金融業者は融資、つまり借金を返済してもらえないとそれは損失になります。
銀行も金融業者も事業として融資業務を行っていますから、借金の返済をしない顧客を黙って放置することはあり得ません。
原則として借金の返済をするように取り立てを行います。
これは何も金融業者に限らず銀行でも取り立てを行います。
しかし取り立てる方にもリスクがあります。
違法な取り立て
どのようなリスクかというとそれは違法行為として警察沙汰になることです。
警察沙汰になると、場合によってはその後の事業が行えなくなってしまいます。
これは銀行や金融業者としては避けなければなりません。
どのような取り立て方法が違法行為かというと代表的なものは次の通りです。
・午後9時から午前8時の時間帯の取り立て
・勤務先への取り立て
・自宅からの退去を求めらているのに退去しない
・家族等への取り立て
このような取り立て方法は違法であり警察に通報されるリスクがあります。
実際に自宅に取り立てにくるのかどうか
上記のような違法行為を含めて実際に自宅に借金の取り立てに来るのかどうかですが、それは経済合理性があるかどうかに集約されます。
例えば借金額が20万円の場合、わざわざ時間をかけて、交通費を使って自宅に取り立てに行くのは経済合理性が低いです。
もちろん電話や文書等で借金を返済、つまり取り立ては行われますが、自宅にまでわざわざ出向くかというとまず自宅に借金の取り立てには来ません。
しかし借金額が500万円とか1,000万円など高額になってくると事情が異なってきます。
借金額、つまり融資額が大きいということはもし回収が出来なかった場合の銀行や金融業者の損失が大きいということです。
このようなケースの場合には自宅に借金の取り立てに来ても不思議ではありません。
金融業者に限らず銀行でも自宅の借金の返済を求めに来ることは十分に在り得ることです。
単に電話や文書等での返済請求では組織的にも済まされないからです。
管理者は銀行員ですが、私も返済が遅れているお客の自宅に行ったことがありますし、自宅に帰ってくるまで見張っていたという経験もあります。
結論
借金は返済しなければならない義務が借り手にはあります。
そのため借金の返済の遅れた場合には、銀行や金融業者が自宅に来る可能性は実際にあります。
来ないとは限りません。
大声で騒ぎ立てるといったテレビドラマの世界はまずないとしても、自宅に借金取りがくることは実際にあるのです。
それを避けたいのであれば、自ら連絡をすることです。
銀行や金融業者も連絡が取れて話が出来るのであれば、わざわざ自宅に出向く必要はないからです。