住宅ローンが絶対通らない人

住宅ローンは個人向けローンの中でもっとも審査が厳しいローンです。
住宅ローンの審査にはいくつかの基準がありますが、基準を超えても通るケースがある一方で、絶対に通らないケースもあります。
住宅ローンが絶対通らない人について融資担当の銀行員が説明をします。

住宅ローンの審査項目一覧

この図は実際に銀行で行われている住宅ローンの審査項目を一覧にしたものです。
いろいろな審査項目がありますが、これらの項目を1つでもクリアにならないと住宅ローンが通らないということではありません。

返済比率

例えば返済比率。
返済比率とは年収に占めるローンの返済額の割合です。
返済比率の基準は銀行によって異なりますが、おおむね35%と考えてください。
この返済比率ですが、35%の基準を少しでも超えたからといって住宅ローンが通らないわけではありません。
返済比率の基準を超えても返済能力の懸念が少ないと考えることができれば住宅ローンは通ります。

個人信用情報

「これがあると絶対に住宅ローンが通らない」という項目は個人信用情報です。
個人信用情報に問題がある人は住宅ローンが絶対通らない人になります。
では個人信用情報にどのようなことがあると住宅ローンが絶対通らない人になるのかを説明します。

債務整理をしている人は住宅ローンが絶対通らない人

自己破産に代表される債務整理をしている人は絶対に住宅ローンが通らない人になります。
債務整理をしているかどうかは個人信用情報を見ればすぐにわかります。
もっとも債務整理を一度でも行えば永久に住宅ローンが通らないということではありません。
例えば究極の債務整理である自己破産ですが、自己破産の情報は個人信用情報に10年間登録されることになっています。
言い方を変えますと10年が経過すれば自己破産の情報は個人信用情報から削除されます。
個人信用情報から削除されるということはその人は自己破産をしていない人ということになるのです。
個人信用情報から情報が削除されれば過去に債務整理をしていても住宅ローンに通る可能性があります。

他のローンを延滞している人は住宅ローンが絶対通らない人

カードローンや教育ローン、車のローン、クレジットカードの支払を延滞している人は住宅ローンが絶対通らない人になります。
これらの返済や支払いを延滞するとやはり個人信用情報に登録されます。
そして個人信用情報に延滞情報が登録されている人は住宅ローンが絶対通らない人になります。

延滞は3ヶ月以上の延滞

ところで個人信用情報に登録される延滞情報ですが、1日延滞したからといって個人信用情報に登録されるわけではありません。
おおむね3ヶ月以上の延滞が発生すると個人信用情報に延滞情報として登録されます。

延滞情報は延滞解消後5年経過すると削除される

個人信用情報に登録されている延滞情報ですが、こちらは延滞が解消してから5年が経過すると削除されます。
したがって延滞が解消してから5年が経過すると住宅ローンが通る可能性は出てきます。

クレジットカードの支払が何回も遅れている人は住宅ローンが絶対通らない人

クレジットカードの支払は毎月決まった日に銀行の預金口座から引落しで行われるのが一般的です。
支払日に預金口座の残高が不足しているとクレジットカードの支払は行われません。
この残高不足で支払いが遅れることが何度もあると住宅ローンが絶対通らない人になります。
クレジットカードの支払情報はやはり個人信用情報に登録されています。
個人信用情報を調査すればクレジットカードを支払日にきちんと支払っているかどうかがわかります。
仮にクレジットカードの支払の遅れが1回だけであれば、たまたま預金口座に入金することを忘れたと考えることもできます。
しかし支払の遅れが1回だけではなく、3回も4回もあれば、もうたまたま預金口座に入金することを忘れたと考えることはできません。
お金がない、お金の管理がずさんな人と考えられてしまいます。
こうなれば住宅ローンが絶対通らない人になります。

銀行の本音

住宅ローンはローン期間が20年とか30年とか超長期の返済を伴うローンです。
そのため銀行はお金にきちんとしている人だけに住宅ローンを利用してもらいたいと考えています。
お金にきちんとしている人かどうかは個人信用情報を調査すれば一目瞭然にわかります。
債務整理、延滞、何度も支払が遅れている人はお金にきちんとしている人とは考えることができません。
個人信用情報がきれいでないと住宅ローンは通りません。

住宅ローンが絶対通らない人のまとめ

以上、住宅ローンが絶対通らない人についてまとめますと次のようになります。