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銀行融資の基本 融資審査マンの見方 資金繰り

運転資金の折り返し融資とは

運転資金は銀行融資のなかでもっとも多い形態のものですが、運転資金についてはよく折り返し融資というものがあります。
運転資金の折り返し融資とはどのようなものなのかを説明します。

運転資金の折り返し融資に関する質問

小さな板金業の会社を経営しています。
地元の信金さんに世話になっており、運転資金の融資を利用しています。
今借りている運転資金の融資は期間5年で利用しまして現在3年が経ちました。
最近、資金繰りが苦しくなってきていますのでまた信金さんにお願いをして運転資金の融資を受けたいと思っています。
ただ今の運転資金の融資が残っていますので、追加で運転資金の融資を受けるのはやはり難しいでしょうか。
知り合いの会社に相談したら、運転資金の折り返し融資をしてくれるのではないと言われています。
運転資金の折り返し融資はうちでも利用ができるものなのでしょうか。

運転資金の特徴

運転資金というのは事業を継続する上で必ず発生する資金負担です。
仮に売上が一定であれば、常に同じ金額の運転資金が必要となります。
そのために銀行などの金融機関から運転資金の融資を利用するわけですが、銀行などの金融機関がが中小企業向けに行う運転資金融資は毎月の返済付の形態が大半を占めています。
したがって必要な運転資金が変わらないとすると、運転資金借入の返済が進んだ分は運転資金が不足するということになります。

運転資金の必要量は基本的に不変。運転資金融資の返済が進むとそれだけ運転資金が不足する。

運転資金の折り返し融資とは

運転資金の折り返し融資とはこの運転資金融資の返済が進んだ分をまた融資を受けることを言います。
例えば当初1,000万円で運転資金の融資を利用したとします。
返済が進んで現在の残高は600万円になりました。
つまり400万円の運転資金融資の返済を行ったことになります。
この返済で減った分を再び融資を利用することは運転資金の折り返し融資と呼んでいます。
運転資金が必要な量はさきほどのとおり基本的には不変ですから、返済が進んだ400万円の運転資金が不足していることになります。

運転資金の折り返し融資とは返済が進んだ分を再び融資を受けること

運転資金の折り返し融資は取組回収で行われる

運転資金の折り返し融資は取組回収という形態で行われることが多いです。
どういうことかと言いますと、さきほど当初の1,000万円の運転資金融資を利用し、400万円の返済が進み現在残高は600万円になっている例を説明しました。
この400万円が運転資金の折り返し融資の対象となるわけですが、400万円だけの運転資金の折り返し融資となると当初1,000万円、現在残高600万円と融資と今回の運転資金の折り返し融資の400万円の2つの融資を同時に返済しなければならないことになります。
このような運転資金の折り返し融資の形態もあるのですが、この方法であると返済負担が増加してしまいます。
そのため運転資金の折り返し融資で多い形態は改めて1,000万円の融資を実行し、同時に現在残高600万円の当初の運転資金融資を完済するのです。
そうすると運転資金の融資はあくまでも1,000万円の融資一口のままであり、効果としては400万円の新たな運転資金用の資金を得ることができます。
このように新たな融資を実行し、同時に以前の融資を返済して融資口数はあくまでも一口のままにすることを取組回収と呼んでいます。
返済負担が変わらない方法として運転資金の折り返し融資では多く取り扱いがされている融資形態です。

運転資金の折り返し融資は取組回収の形態で行われることが多い

運転資金の折り返し融資は必ず利用できるとは限らない

もっとも運転資金の折り返し融資は必ず利用できるとは限りません。
返済が進んだ分を再び融資をするわけですが、銀行などの金融機関としては折り返し融資をすることにより現在よりも融資量は増加します。
業績に大きな変化がなければ運転資金の折り返し融資は比較的実行されやすい傾向にあります。
しかし問題となるのは業績が悪化している時です。
運転資金の折り返し融資は返済が進んだ分を融資するとはいえ、あくまでも新規融資に準ずる扱いです。
もちろん審査があります。
業績が悪化している時にはどうしても新規融資には慎重な判断を銀行などの金融機関は行いますから、いくら返済が進んだ分とはいえ安易に融資には応じられないのです。
そのため業績が悪化している状態で運転資金の折り返し融資を相談する際には、今後の業績見通しなどを具体的に説明ができるように準備をしてください。

運転資金の折り返し融資のまとめ

以上、運転資金の折り返し融資をまとめますと次のようになります。

まとめ

・運転資金の折り返し融資とは返済が進んで分を再び融資をすること
・運転資金の折り返し融資は取組回収で行われることが多い
・運転資金の折り返し融資は必ず利用できるとは限らない。あくまでもその時点での融資審査が通ることが前提。

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