入金を予定していた売掛金の回収が遅れる見込みで運転資金が足りない・・・。
時々、融資先から運転資金の融資相談を受ける要因です。
売掛金の回収遅れで運転資金が足りない場合の融資相談方法を説明します。
目次
運転資金の融資に関する質問
予定していた売掛金の入金が売上先の都合で予定日より遅れることで、資金繰りに問題が出そうです。
資金繰りはぎりぎりでやっていますので手元資金の余裕はありません。
銀行に運転資金の相談をしたいのですが、売掛金の回収遅れで運転資金が足りないといった相談は受けてくれるものなのでしょうか。
仮に銀行が運転資金の相談を受けてくれるとしてどのようにして相談をしたら良いのかを教えてください。
売掛金の入金見込みは?
予定していた売掛金の入金が遅れるために運転資金が足りないということで融資相談の事例はいくらでもあります。
このような事情による運転資金の相談において銀行がもっとも気にすることはその売掛金は今後入金されるのかどうかということです。
もし売掛金の回収が遅れるだけではなく、最終的に回収ができないということになれば資金繰りに穴が空くことになります。
運転資金が足りないということになります。
また売掛金が回収できないということはその融資先にとっては損失となり業績への影響が懸念されるところです。
売掛金の入金見通しはどうか?
まずは回収遅れとなった理由を説明する
まずは売掛金の回収が遅れることになった理由を銀行に説明をしてください。
販売先が危なくて支払が遅れる、つまり売掛金の回収が遅れるということであれば最終的に売掛金が回収されない危険があります。
また販売先とのトラブルで販売先が支払を拒絶しているというケースもあるでしょう。
いずれにしても売掛金の回収が予定より遅れるということはネガティブなものであり、実際に回収ができるのかどうかその見通しの説明が欠かせません。
なぜ売掛金の回収が遅れることになったのか?
今後の資金繰り見通しを説明する
真に一時的で突発的な理由で売掛金の回収が遅れるということであれば問題は少ないでしょう。
しかしそのような状況でなければ銀行は最悪のことを前提にして融資を検討します。
最悪のこととは売掛金が回収されないということです。
そのために運転資金が足りないということです。
予定していた売掛金が回収されないことを前提にして今後の資金繰りはどのような見通しなのかを非常に注目しています。
そして今回の融資により当面の資金繰りに支障はないのかどうか、運転資金は大丈夫なのか、ここが融資可否の大きな判断ポイントとなります。
したがって今後の資金繰りの見通しの説明は絶対に欠かせません。
売掛金が回収されないことを前提にして資金繰りの今後の見通しはどうか?
今後の業績見通し
売掛金が回収が遅れた販売先とは他にも売上があるのかどうかも銀行は気になるところです。
なぜなら今後支払予定となる売掛金も支払がされないのではないかを銀行は気にするのです。
いずれにしても今後の業績見通しの説明は欠かせません。
銀行は保全を重視する
売掛金の回収が遅れて運転資金が足りないということでの融資は銀行としては懸念がある融資となります。
そのため銀行は保全を重視します。
保全とは担保とか信用保証協会の保証制度です。
担保がなければ信用保証協会の保証付融資で検討を進めることになります。
売掛金の回収遅れで運転資金が足りない場合のまとめ
以上、売掛金の回収が遅れるために運転資金が足りない場合の融資相談方法をまとめますと次のようになります。
まとめ
・まずは売掛金の回収が遅れることになった理由を銀行に説明をする
・そして銀行に今後の資金繰りや業績の見通しについて説明をする