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信用保証協会融資 個人の借金

信用保証協会の審査とクレジットカードの関係

中小企業や個人事業主が銀行から融資を受ける際によく利用される信用保証協会。
信用保証協会を利用するには審査がありますが、社長や個人事業主が使っているクレジットカードの利用状況や返済状況が信用保証協会の審査に影響するかどうかを説明します。

信用保証協会の審査とクレジットカードに関する質問

現在、創業して2ヶ月の個人事業主です。
創業時に日本政策金融公庫より300万円の創業融資を利用しました。
最近少し資金面が心配なので信用金庫経由で信用保証協会の保証付融資500万円の申し込みを行いました。
結果はこれからです。
事業に利用する備品を私個人のクレジットカードを利用して購入したのですが、クレジットカードの利用は信用保証協会の審査に響くのでしょうか?
今思えば現金で購入すれば良かったと感じています。

信用保証協会と個人信用情報

クレジットカードの利用や支払の状況は個人信用情報に登録されていますが、そもそも個人信用情報というのは個人の純粋な消費性の金融取引状況の情報を管理しています。
信用保証協会は個人宛であっても事業性の資金に関することを取扱う機関です。
事業性の金融取引は個人信用情報の登録対象外となっています。

信用保証協会は個人信用情報機関に加盟している

では信用保証協会は審査時に個人信用情報を調査しないのかどうかですが、実は信用保証協会は個人信用情報機関に加盟をしています。
したがって信用保証協会は審査に必要があれば個人信用情報を調査することができます。

信用保証協会は個人信用情報機関に加盟しており個人信用情報を調査することができる

初めて信用保証協会を利用する場合

一般的に初めて信用保証協会を利用する際には中小企業の社長や個人事業主の個人信用情報を信用保証協会は調査をします。
なぜなら中小企業と社長とは実質一体の関係にあり、個人事業主は個人そのものです。
消費性と事業性の違いはあっても返済する社長や個人は同一です。
そのため信用保証協会は審査に必要があれば本人の同意を得たうえで個人信用情報を調査します。
そして初めて信用保証協会を利用する場合には基本的に必ず個人信用情報を調査します。

信用保証協会の利用が初めての場合には個人信用情報が原則として調査される

信用保証協会の審査にクレジットカードの利用が影響する場合

では信用保証協会の審査にクレジットカードの利用が影響する場合とはどのようなケースでしょうか?

延滞や事故情報がある

クレジットカードの支払が延滞していたり、個人信用情報に事故情報が登録されていると信用保証協会の審査には通りません。
さきほども説明をしましたように中小企業と社長は実質一体であり、個人事業主は個人そのものです。
その個人がクレジットカードの支払を延滞していたり、金融事故を起こしていれば、信用保証協会保証付融資の返済にも重大な懸念を持たざるを得ません。
そのためクレジットカードの支払が延滞していたり、個人信用情報に事故情報があれば信用保証協会の審査は通りません。

クレジットカードの支払が延滞していたり金融事故を起こしていると信用保証協会の審査には通らない

クレジットカードでリボ払いやキャッシングを利用している場合

クレジットカードの支払状況に問題はなく、また金融事故も起こしていないものの、クレジットカードのリボ払いやキャッシングを利用している場合には信用保証協会の審査に影響する可能性があります。
リボ払いやキャッシングは一般的に高金利です。
リボ払いやキャッシングの金利水準は消費者金融の金利水準とほとんど同じです。
一方で信用保証協会保証付きの融資の金利はリボ払いやキャッシングに比べればはるかに低金利となっています。
信用保証協会が懸念することは信用保証協会保証付融資を利用して高金利のクレジットカードのリボ払いやキャッシングを返済するのではないかというものです。
クレジットカードのリボ払いやキャッシングの利用金額の水準にもよりますが、利用金額が多いと信用保証協会は上記のことを懸念して審査に悪影響を与える可能性があります。
実際にクレジットカードのキャッシングを利用していた個人事業主の例ですが、信用保証協会を利用する条件としてまずはキャッシングを完済することという条件が付けられた事例があります。
なお今回の質問のケースではリボ払いやキャッシングではなく、単にクレジットカードで買い物をしたということですから、これは信用保証協会の審査には影響しません。

クレジットカードのリボ払いやキャッシングを利用していると信用保証協会の審査に影響する可能性がある


クレジットカードの一般的なショッピング利用は信用保証協会の審査には影響しない

信用保証協会の審査とクレジットカードとの関係のまとめ

以上、信用保証協会の審査とクレジットカードとの関係をまとめますと次のようになります。

まとめ

・基本的に信用保証協会の審査とクレジットカードは関係がない
・ただし信用保証協会は個人信用情報機関に加盟しておりクレジットカードの利用状況を含めた個人信用情報を調査することができる
・信用保証協会の利用が初めての場合には基本的に社長や個人事業主の個人信用情報が調査される
・クレジットカードの支払が延滞していたり金融事故を起こしていると信用保証協会の審査には通らない
・またクレジットカードのリボ払いやキャッシングを利用していると信用保証協会の審査に影響する可能性がある
・一般的なクレジットカードのショッピング利用は信用保証協会の審査には影響しない

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