飲食店は基本的に運転資金が不要ですが、融資の申込書の使い道のところに何を書けば良いのでしょうか?という質問です。
飲食店で運転資金が必要になる理由は後ろ向きな要因かと思いますが、使い道としてどのような記載が良いのかを説明します。
目次
運転資金の使い道の記載内容に関する質問
個人で飲食店を経営しています。
売上の減少で厳しい状況で赤字です。
売上は100%現金ですが仕入も100%現金のため資金繰りが苦しいです。
今までの預貯金もそろそろ底をつきそうです。
そのため銀行に運転資金の相談をしたところ、申込書を渡されて記入をするように言われました。
そこに使い道を記入する欄があるのですが、どのように記載をすれば良いのでしょうか。
飲食店の運転資金需要は赤字要因が大半
質問でも触れられていますが飲食店の売上は現金回収です。
運転資金というのは売上代金回収までの資金繰りのつなぎですから、売上金が100%現金回収であればそもそも運転資金が必要になることはありません。
飲食店で運転資金が必要となるのは売上不振で赤字だから
飲食店で運転資金が必要になる理由
それにも関わらず飲食店で運転資金が必要になるかですが、従業員が増えたとか広告を行う等運転資金の必要性が生じることもありますがこのようなケースはごく稀です。
大半のケースは今回の質問のように赤字のために資金繰りが窮してきてそのための赤字補填です。
そのため飲食店向けの運転資金融資には銀行は慎重な対応をします。
運転資金の使い道の書き方
そのような状態のなかで運転資金の使い道にはどのような内容を記載すれば良いのでしょうか。
赤字の補填とは書けない
実際は赤字のための資金繰りの補填であっても、そのことを使い道として記入することは避けてください。
赤字の補填だとわざわざ記入をしなくとも銀行は実情はすでに知っています。
使い道のところに赤字の補填だとか個人の生活費の補填と記入すれば、通る融資も通らなくなります。
実際はそうであっても表向きが赤字の補填とか生活費の補填とすると銀行ということころはその記入内容を事実だとして審査をすることになりますから通る融資も通らなくなります。
使い道として赤字の補填とか生活費の補填とは書いてはいけない
材料代とか人件費などの経費支払いと書く
飲食店は運転資金は不要だとしても、運転資金として融資をするのであれば運転資金として使用する必要があります。
運転資金は一般的に材料費の支払いや商品の仕入資金、人件費や家賃などの経費の支払いに充当されることを前提としています。
したがって飲食店の場合にも材料費の仕入代金とか人件費や家賃、水道光熱費などの経費支払いと記入をしてください。
飲食店で運転資金の使い道の記入内容のまとめ
以上、飲食店で運転資金の融資を申し込む際に申込書への使い道に記入する内容についてまとめますと次のようになります。
まとめ
・飲食店は運転資金が不要ではあるが、運転資金の融資は一般的な運転資金の使途となる
・そのため材料費の仕入代金とか人件費や家賃、水道光熱費などの経費の支払いと記入をする