銀行員ギンオジの独り言

リスケ要請に対する支店長の反応

昨日、リスケ(返済条件緩和)要請がお客さんからあったことに対する支店長の反応をご紹介します。
ギンオジの感想は「それはないよ」です。

リスケの銀行への影響

支店長の反応の前にリスケに関しての銀行への影響を簡単に説明しておきます。
そもそもリスケというのは資金繰りが悪化して今まで通りの返済が困難になった時に取引先から要請がなされるものです。
したがって融資をしている銀行としては融資した資金が返ってこない懸念が増加する事態です。

貸倒引当金の積み増し

銀行は融資をする時には審査をしてきちんと返済してもらえると考えて融資を実行するわけですが、実際には融資後のお客さんの業績の悪化などにより今回のように返済猶予の要請を受けたり、あるいは倒産してしまった融資資金が回収できない事態に遭遇します。
そのためにこれらの事態に想定するために銀行はあらかじめ一定割合の貸倒引当金を計上しています。
貸倒引当金を計上するということは銀行には費用負担が発生しており、それだけ銀行自身の利益を減らしてしまう影響があります。
ところで融資先のお客さんの業績はまちまちで一流企業で業績も順調なところもあれば、赤字が続いている企業もあります。
貸倒引当金をいくら計上するかは融資先の業績状況によって差があり、当然のことながら業績が悪いところほど多い貸倒引当金を計上しています。
この点においてリスケは融資先の業績悪化を何よりも示す事柄ですから、このようなリスケが発生した場合には今よりも多い貸倒引当金を計上しなければなりません。
これが貸倒引当金の積み増しと呼ばれるものです。
銀行にとってはもちろん痛手です。

支店長の反応

このリスケ要請の話を耳した時の支店長の第一声は「あの○○会社め!ふざけるな!畜生!」でした。
確かにさきほども説明したようにリスケは銀行にとって痛手ですから支店長の第一声の気持ちがわからないでもありません。
しかしリスケ要請を行った融資先はもっと苦しい思いを今までしてきたことでしょう。
銀行員という安定したサラリーマンには決してわからない苦しい思いをしてきたことでしょう。
同じ人間としてこのような第一声はないでしょうというのがギンオジの率直な感想です。
表向きは「お客様に寄り添って丁寧に対応する」などと銀行内部では通達がなされていますが、実際は今回の支店長のような反応が少なくありません。
お客さんに言うべきことはきちんと言わなければなりませんが、もっと相手の気持ちになって接することが出来ないのでしょうか。
支店長だっていつ何時、苦しい思いに接することがないとは言えないのですから。

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