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融資審査マンの見方

銀行融資審査マニュアル12 実質利益の把握

銀行はお客さんから提出された決算書の数字をそのままの状態で審査をしているわけではありません。
決算書の数字をもとに実態はどうなのかを把握しながら融資審査を行っています。

実質利益の把握

銀行融資の審査において融資先の業績は当然ながら利益が黒字であるほうが良いに決まっています。
利益が黒字であるか赤字であるかは損益計算書を見ればわかるのですが、銀行融資の審査マンは損益計算書の表面的な数字を鵜呑みにしていません。
実質的にこの企業は黒字なのか赤字なのかを見ているのです。

本来は黒字なのか赤字なのか

損益計算書
これはある中小企業の損益計算書です。
営業利益や経常利益は赤字ですが、不動産資産を売却して固定資産売却益を特別利益に計上することにより最終利益は黒字となっています。
確かに不動産売却益、つまり固定資産売却益の計上により最終利益は黒字となっていますから、確かに黒字決算だと言えます。
しかし本当にそうなのかと銀行員は考えます。
最終利益がどれだけ黒字であっても、不動産の売却益は本業とは直接には関係のない利益です。
不動産の売却は毎期毎期コンスタントに発生することではありません。
多くの場合はその期だけというように一時的なものです。
銀行融資の審査においては本業の利益は黒字なのか、赤字なのかを見ています。
したがって不動産の売却に伴う利益など、その期だけの利益、つまり一過性の利益は控除して利益を再計算する必要があります。
一過性の利益でよくある事例はさきほどの不動産売却益の他には有価証券売却益がよくある事例です。
もっとも売却益が出るような不動産などを持っていることはその融資先の実力ですからそれは銀行も理解をしています。
しかしながら融資の返済はあくまでも事業の実力によって稼ぎ出された利益にて行われるべきものであり、そうでなければ現実的にも返済が困難となります。

実質の利益状況で検討

さきほどの損益計算書ですが、銀行員はこの損益計算書を見て黒字決算とは考えません。
実態は赤字決算だったと考えます。
営業利益や経常利益が赤字であり、このままでは最終利益も赤字となり文字通り赤字決算となってしまうために不動産を売却してその売却益にて帳尻を合わせて黒字決算にしたと銀行員は考えるのです。
つまり銀行員は最終利益で判断をしているのではなく、営業利益もしくは経常利益にて融資先が黒字なのか赤字なのかを判断しているのです。
営業利益かそれとも経常利益からと言われたら営業利益にて融資先の真の実力を評価しています。

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