クレジットカードは多くの人が保有しており、日常生活において不可欠なものともなっています。
今回はこのクレジットカードの使い方が住宅ローンの審査に与える影響についてです。
クレジットカードの使いすぎは住宅ローンの審査に通らなくなるのかなどについて融資担当の銀行員が説明をします。
目次
クレジットカードの使いすぎは住宅ローンに通らなくなるのか?
クレジットカードの使いすぎ自体は住宅ローンの審査には影響しません。
毎月多額のクレジットカードを利用して使いすぎであるとそれが原因で住宅ローンの審査に通らないということはないのです。
問題になるのはこのクレジットカードの使い方の種類です。
クレジットカードの使いすぎ自体は住宅ローンの審査には影響しない
クレジットカードの一括払い、分割払い、リボ払いによる違い
クレジットカードの使い方は一括払い、分割払い、リボ払いの3つです。
クレジットカードの使いすぎはこの3つの使い方によって住宅ローンの審査に影響するかどうかが決まってきます。
クレジットカードの一括払いのケース
クレジットカードを一括払いで利用している場合には、どれだけクレジットカードを使いすぎの状況でも住宅ローンの審査に影響はしません。
一括払いでクレジットカードを使用している場合には使いすぎが住宅ローンの審査に影響を与えることはない
クレジットカードの分割払いのケース
クレジットカードの分割払いでで分割回収が2回の場合にはクレジットカードの使いすぎが住宅ローンの審査に影響を与えることはありません。
しかしクレジットカードの分割払いで3回以上の分割払いで利用している場合には、クレジットカードの使いすぎは住宅ローンの審査にマイナスとなります。
クレジットカードの3回以上の分割払いは借金と同じ扱いとなります。
次の図は実際に銀行で行っている住宅ローンの審査項目を一覧にしたものです。
この中でクレジットカードを分割払いで使いすぎであると分割払いの残高が9の返済比率や10の他社借入状況の審査においてマイナスとなります。
クレジットカードを分割払いで使いすぎであると9の返済比率の審査基準に引っ掛かり住宅ローンが通らないことがあります。
クレジットカードの3回以上の分割払いは借金と同じ扱いで住宅ローンの審査にマイナスとなる
クレジットカードのリボ払いのケース
クレジットカードをリボ払いで利用している場合には、クレジットカードの使いすぎは住宅ローンの審査にマイナスとなります。
リボ払いは分割払いの3回以上のケースと同じでクレジットカードのリボ払いは借金と同じ扱いとなります。
したがって分割払いのケースと同じようにクレジットカードのリボ払いは9の返済比率や10の他社借入状況の審査にマイナスとなり、住宅ローンが通らないことがあります。
クレジットカードのリボ払いの使いすぎは住宅ローンの審査に通らないことがある
クレジットカードの遅延、延滞の住宅ローンへの影響
クレジットカードの使いすぎ自体は直接には住宅ローンの審査にマイナスとはなりませんが、使いすぎのためにクレジットカードの支払いが遅延し延滞したとなれば、住宅ローンの審査に致命的な影響は与えかねません。
住宅ローンの審査では必ず個人信用情報が調査されます。
個人信用情報ではクレジットカードの一括払い、分割払い、リボ払いのすべての支払状況が登録されています。
支払日にきちんとクレジットカードの支払いをしているか、遅れたことはないかは個人信用情報を調査すれば一目瞭然に判明します。
この個人信用情報の調査でクレジットカードの支払いが遅れている、遅れたことがあるということがわかれば、まず住宅ローンの審査には通らないと考えてください。
クレジットカードの持ちすぎとその影響
なおクレジットカードを複数保有している個人の人は少なくありません。
クレジットカードを持ちすぎでいると住宅ローンの審査にどのような影響を及ぼすのでしょうか。
答えはクレジットカードの保有枚数は住宅ローンの審査には影響しません。
あくまでもクレジットカードにおいては何枚持っているかという保有枚数の問題ではなく、その使い方や支払状況が住宅ローンの審査に影響をしてくるのです。
クレジットカードの保有枚数は住宅ローンの審査には影響しない
住宅ローン審査におけるクレジットカードの使い方に注意のまとめ
以上、クレジットカードの使い方と住宅ローンの審査との関係についてまとめますと次のようになります。
まとめ
・クレジットカードの一括払いは良いが分割払いやリボ払いは住宅ローンの審査にはマイナスとなる
・クレジットカードの支払いの遅延や延滞は住宅ローンの審査に致命的にマイナスとなる
・クレジットカードの保有枚数は住宅ローンの審査には影響しない