銀行に融資の申し込みをすると必ず融資担当者との面接があります。
この面接にて銀行側からはいろいろな質問が投げかけられます。
今回はこの銀行との面接の対策について説明するとともに、面接時に避けたいNGの行動についても触れます。
融資担当の銀行員が説明します。
目次
銀行員の性格
最初に面接に臨む銀行の融資担当の性格をご紹介します。
銀行員は人を信用しない
銀行員という個人が人を信用しないという性格ではもちろんありませんが、職務上、銀行員は人をあえて信用せずに客観的に物事を考える傾向があります。
特に融資業務を担当する銀行員は特にそうです。
融資先の話を鵜呑みにすることなく、あくまでも客観的な数字などで融資可否を判断するようになっているのです。
そのため融資を受けるためにという気持ちが強すぎて、良いことばかりを説明しても銀行員はそれを鵜呑みにすることはありません。
逆に良いことばかりを言われると、何か隠しているのではないかと考えてしまい、融資を受けるということからは逆効果になりかねません。
融資担当の銀行員の性格は融資先が説明することを基本的に信用しない
銀行融資の面接とは?融資面談の目的と審査で金融機関が重視するポイント
それではなぜ銀行に融資の申し込みを行うと必ず面接があるのかを説明します。
銀行が面接を求める理由は大きく次の2つです。
決算書などの資料ではわからないことを質問する
銀行に融資の申し込むを行う際には決算書や試算表、事業計画書、資金繰り表、設備投資計画書など融資の目的に応じていくつかの資料の提出が必要となります。
これらの資料を見て銀行の融資担当は次のような疑問を持ちます。
銀行員が抱く疑問
・事業計画書→計画の根拠。計画通りに行かなかった場合の対応策
・資金繰り表→本当にこのような資金繰りになるのか、その根拠
・設備投資計画書→設備投資の効果や、今後の業績への影響度合い
このような疑問や質問を確認するために面接を行うのです。
経営者の理解度
上記のように提出を受けた資料をもとにして銀行の融資担当は社長などの経営者に質問を行います。
そして質問をしながら銀行の担当者は経営者が自分自身できちんと答えられるかどうかを見ています。
経営者の中には質問に答えられずに経理担当などに聞く場合があります。
細かい部分は経理担当が答えることは良いのですが、基本的には経営者自らが回答できることを期待しています。
経営者自らが答えられないということは、経営者がよくわかっていないことを示す事態です。
今後の業績見込みや事業の計画などを経営者自らがきちんと理解をして、経営者自らが行動しようとしているかどうかを見ているのです。
このようなことを見極めるために面接を行っています。
要するに信頼できる社長かどうかということです。
社長自身がきちんと理解をしているかどうか、主体的に取り組む姿勢があるかどうかを面接を通して見極める
面接でのNG対応|銀行の信頼を失う面接対応とは
これまで銀行との面接でのポイントを中心に説明をしてきましたが、今度はやってはいけないNG対応をご紹介します。
根拠がない『たぶん大丈夫』はNG|数字や資料なしの説明はNG
最初は今後の業績計画などにおいて具体的な根拠がなく、「頑張ります」とか「たぶん大丈夫ですよ」といったあいまいな説明です。
面接では言葉での説明も必要ですが、欠かせないのはその言葉を裏付ける具体的な根拠や材料に基づく数字での説明です。
具体的な根拠がない言葉だけでどれだけ熱心に銀行に説明をしても、銀行には1ミリも刺さりません。
逆に無責任との評価を受けてしまう可能性があります。
言葉だけで何ら具体的な根拠のない説明は銀行にはまったく信頼されない
社長自らが話をほとんどしない
銀行との面接において社長と経理部長などが一緒に臨むことはよくあることです。
このこと自体はまったくNGではないのですが、大半の説明を経理部長等が行い、社長はほとんど話をしないケースがあります。
経理部長が説明すれば確かに銀行の疑問点等は解消するかもしれませんが、ポイントは社長が自らが語らないということです。
これでは最高責任者である社長が本当に理解をしているのかどうか、不明です。
社長自らが積極的に話をしない面接はNG
コンサルタントなどの第三者を同席させる
面接時に社長や経理部長以外に税理士やコンサルタントなど第三者が同席することがあります。
もしかしたら銀行にしっかりと説明をするために専門家である税理士やコンサルタントを同席させたのかもしれませんが、これはやはり逆効果です。
ネット上では専門家を同席させることはベターとの案内もありますが、現場で実際に面接に臨んでいる銀行の担当者から見れば、やはりさきほどの同様に「他人任せで無責任」だと映ってしまいます。
銀行との面接は社長と経理部長など内部の人だけで行うことをお勧めします。
面接に税理士やコンサルタントを同席させることはNG
弱点もあえて説明しましょう
管理者は日々たくさんの会社や個人の方から融資の相談を受けていますが、相談時に「受注が増加している」「新規のメニューがバカ受けしている」など良いことばかりを説明される方がいらっしゃいます。
おそらく融資を受ける、受けたいという気持ちが前面に出て結果だと思いますが、これはやはりだめです。
良いことばかりを言われたら、それを疑いたくなるのが人間です。
銀行員も同じ人間です。
銀行から融資を受けるために良いことを説明したくなる気持ちは十分に理解出来るのですが、これはかえって逆効果です。
融資を受けるにあたっては良いことを説明すると同時に、悪いこと、弱いところもきちんと説明することで銀行の評価は高まります。
つまり銀行から融資を受けるためには銀行から信頼を得ることが出来るということです。
悪いところ、弱いところを説明することで銀行員は「この会社(人)は自社のことをきちんと把握して計画を立てて日々の経営を行っている」と考えるのです。
良いことばかりを言って絶対に銀行融資が受けられないということはないですが、「とりあえず」程度の融資しか期待出来ません。
設備資金など長期の融資など突っ込んだ銀行融資は期待することは出来ません。