金利が低いと銀行融資が受けられないリスクがあります


ホーム銀行とのつきあい方>金利が低いと銀行融資が受けられないリスクがあります

最初に銀行が融資によってどれだけ儲かるかの話をします。
例として1、000万円を1.5%の金利で1年間融資した場合にどれだけ銀行は儲かるのかです。
金利1.5%の場合だと概ね銀行の利鞘は今は(2018年9月)1.2%程度です。
そうすると銀行の利鞘収入は1、000万円×1.2%=120千円となります。
一方で銀行は融資した相手先の信用状態に応じて貸倒引当金を計上することが義務付けられています。
貸倒引当金を計上することは銀行としてはコストになります。
どの程度の貸倒引当金を計上するかは融資先の信用状態に応じて異なりますが、一番低いケースで概ね0.3%の貸倒引当金を計上しなければなりません。
すると1、000万円×0.3%=30千円が貸倒引当金の銀行が負担するコストになります。
さきほど銀行の利鞘収入は120千円でしたから、ここから30千円を引いた90千円が銀行の粗利益ということになります。
つまり1、000万円を1年間融資して銀行の粗利益は9万円ということになります。
1、000万円貸して1年間の儲けが9万円。
これはやはり少ないと言えるのではないでしょうか。
ここから融資の事務コストなどを差し引くと実は儲けは限りなくゼロということになります。

銀行も所詮は株式会社です。
収益を求めなければなりません。
融資しても儲けが限りなくゼロであれば、何のために融資をしているの?ということになります。
もっとも融資先との取引は単に融資だけではなく、預金取引や振込取引、外国為替取引など多岐にわたります。
ですから融資以外の取引が充実していれば、たとえ融資金利は低くても他の取引の収益によってその融資先との採算は確保出来ます。
しかし融資以外の取引が充実していなければ、さきほどの「何のために融資をしているの?」ということになります。

銀行が融資ボリュームだけを追い求める時代は終わりつつあります。
融資の現場では融資をしたくても採算が確保出来ずに審査が通らないケースも増えてきています。
金利の低さを求めるのか、それとも資金調達による資金繰りの安定を求めるのか、どちらが大切なのかを借り手側も考える時代だと感じています。

◆管理者が選んだ法人・オーナー向けの資金調達サイト