銀行融資審査マニュアル4 経営者の審査


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経営者の審査の重要性

銀行の融資審査において、企業の現状を把握し将来の先行きを予測したり、見極めたりすることが大切ですが、この点において経営者の人物や手腕、経営の考え方・方針を重要視しています。
なぜなら経営者の考え方や方針1つで、どれだけ外部環境が悪くても生き残っていく企業もあれば、どれだけ好景気の状況であっても破綻していく事実があるからです。
特に中小企業の場合、経営者と企業は一体ですから経営者の経営手腕が企業業績に大きく影響を受けるのです。

経営者審査の具体的手法

経営者審査は決算書からの類推審査と面談などによる直接審査の2つの方法で行われるのが通常です。

決算書からの類推審査

決算書から経営者の資質などがわかるのか?と思われるかもしれませんが、決算書には実によく経営者の性格や考え方が表れています。
まじめで慎重な性格の方が経営する企業の決算書は、業績の良し悪しは別にしても不思議なほどに無駄が少ない決算書になっています。

一方で例えば遊び好きな方が経営する企業の決算書には、ゴルフ会員権やリゾート施設の会員権など本業とは直接には関係のない資産項目が目立ったりします。
決算書を見慣れた銀行員になると、決算書を見ただけでおおよその経営者の性格がわかるのです。

経営者の直接審査

経営者の直接審査は経営者との面談などを通じて行います。
ただ人物の評価に関わることですから、どうしても主観が入ってしまいます。
したがって銀行融資の審査においては一人の銀行員のみによる面談だけでなく、複数の銀行員による面談により、より客観的な経営者審査が行われるようにしています。

経営者審査の見るべきポイント

1.指導力や統率力
従業員を引っ張っていく指導力はあるのか、企業全体をまとめていく力があるのかという点です。

2.決断力や実行力
経営においては企業の進むべき方向など将来の業績を左右するような大きな決断の場面が必ずやってきます。
そのときにおいて決断する度量はあるのか、そして決断したことを実行していく力はあるのかがポイントです。

3.人物面や健康面
まず責任感があるのか?です。
不都合なことに直面しても逃げたり誤魔化したりせず、正面で受け止める責任感があるのかどうかです。
常識があって誠実かどうかということです。
公私の区別がついているのか、銀行員の質問に冷静に的確な回答が出来るか、という点にも現れてきます。

また健康面も重要です。
経営者が病気がちで休み勝ちな企業は、信頼出来るかつ能力のある従業員などが存在しない限り、衰退していくからです。

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